Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

#越冬幼虫

エノキ下の越冬幼虫の探索

2019年3月↓ 横沢入での探索 小山田緑地 風で飛ばされた越冬幼虫 蝶の里公園のオオムラサキ エノキの下の生物指標としてのワカバグモ 早春のアカボシゴマダラ 秋ヶ瀬公園の越冬幼虫 小宮公園のエノキの根元 オオムラサキの減少と採集圧 2019年2月↓ ゴマダラチ…

越冬幼虫の生残率-鳥による捕食の影響

先のページで Hestina 属越冬幼虫の生残率ついて述べました。↓ 寄生蜂によるアカボシゴマダラ幼虫の死亡率 - Dr. Tairaのブログ ゴマダラチョウではとくに寄生バチによる幼虫の死亡が生残率の低下の主原因とされていることが多いようです。 しかし越冬幼虫と…

エノキに上るHestina越冬幼虫

この数日暖かい日が続き、アカボシゴマダラやゴマダラチョウの越冬幼虫がすごい勢いで落ち葉からエノキの幹上に移動しています。オオムラサキでさえエノキの根元あたりの幹に這い出しているのを発見しました。 ところで、アカボシゴマダラは幹上でも越冬する…

横沢入での探索

昨日は東京都あきる野市の横沢入里山保全地域に行ってきました。今年だけで3回目の訪問です。水田がある里山の風景が広がる丘陵地域ですが、私はオオムラサキやゴマダラチョウの越冬幼虫などの観察も兼ねているのでもっぱら冬に訪れています。 JR五日市線武…

小山田緑地

今日は小山田緑地に行ってきました。東京都町田市にある都立の丘陵緑地公園です。計画面積は100 ha以上あり、実際歩いてみると広大です。東京国際カントリー倶楽部ゴルフ場で分断された、いくつかの丘陵緑地から成り、本園、梅木窪分園、大久保分園、山中分…

蝶の里公園のオオムラサキ

今日は埼玉県比企郡嵐山町(らんざんまち)にある蝶の里公園と菅谷館跡に行ってきました。蝶の里公園はその名のとおり蝶の保護を基本とする環境作りを目指した全国的にも珍しい公園です。嵐山町では「水、緑豊かな生き物にやさしいまちづくり」を町のスロー…

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラの共存-4

私は今住む街に2年前(2017年)に引っ越してきて、この街では昨年アカボシゴマダラ Hestina assimilis を初めて目撃しました。それまでは、仕事のついでに東京都区内や神奈川県内の公園を訪れた時にチラホラ見る程度でした。そして、ゴマダラチョウ Hestina …

オオムラサキの生息域での越冬幼虫調査

前のページで、オオムラサキ Sasakia charonda の生息域におけるアカボシゴマダラ Hestina assimilis の侵入度について書きました。↓ オオムラサキの生息域でのアカボシゴマダラ これまでの調査結果は、オオムラサキの越冬幼虫が見られるエノキの根元にはア…

青葉の森公園の越冬幼虫

私は以前から気になっていることの一つとして、都道府県によってエノキ根元からのゴマダラチョウの越冬幼虫の検出頻度が極端に異なるということがあります。具体的に言えば、東京都よりも千葉県の方が検出率が格段に低いということが挙げられます。 それを象…

落ち葉とアカボシゴマダラの越冬幼虫

アカボシゴマダラの越冬幼虫はゴマダラチョウと同様に落ち葉の下で冬を越します。インターネット上の情報ではエノキの幹上で越冬することもあるとされていますが、私が知る限り幹上での越冬はきわめて少ないです。 今年の冬、これまで東京、千葉、埼玉でモニ…

野川公園の虫

野川公園は三鷹市、小金井市、調布市にまたがる都立の都市公園です。この公園はもともと国際基督教大学(ICU)の敷地内(ゴルフ場)だったところを公園化したものと聞いています。公園の北東部は今でもICUの敷地が広がります。 公園は野川と東八道路を挟んで…

幹上のアカボシゴマダラの越冬幼虫

今日はオオムラサキの越冬幼虫の探索に行きました。とは言っても訪れたところはすでに絶滅したとされている地域であり、数年前ボロボロの翅になったオオムラサキの成虫を目撃したことだけをよりどころにした探索です。 探索地域はいわゆる里山の環境であり、…

ゴマダラチョウ越冬幼虫の個性

先日、学生から「エノキの大木の根元からアカボシゴマダラの越冬幼虫を見つけた」と連絡が来ました。おお、それは貴重な情報だと思い、画像を送ってもらいました。しかしそれらをよく見たら、確かにアカボシによく似ていますがすべてゴマダラチョウでした。 …

マニアによる越冬幼虫の採集を考える

このブログでもう何度となく書いていますが、エノキの根元で越冬するオオムラサキやゴマダラチョウの幼虫の生態を調査する上において問題となるのが、自然風による落ち葉の飛散です。これはもうどうしようもありません。 今日は東京都西部の丘陵地に出向いて…

里見公園エリアの越冬幼虫

今日は千葉県市川市の里見公園と隣接するじゅん菜池緑地に調査に行きました。夏になるとアカボシゴマダラが多数発生するところです。このエリアには、エノキの成木だけでなく、若木がたくさんあり、アカボシゴマダラの生息を支えていると考えられます。 調査…

浜離宮のエノキと越冬幼虫

今日は、浜離宮恩賜庭園に行ってきました。東京都中央区の汐留駅の近くにある都立庭園であり、観光名所の一つになっています。東京湾から海水を取り入れ潮の干満で景色の変化を楽しむ庭園として江戸時代に造成されたものですが、今はうっそうとした樹木が茂…

今日のゴマダラチョウ幼虫

一昨日、エノキ幼木の幹上にアカボシゴマダラの越冬幼虫をいることをこのブログで紹介しましたが、昨日も幹上にアカボシの幼虫を見つけました(写真1)。その現場から立ち去る時に、すぐ近くにエノキの成木があるのを確認しました。その時は時間がなくてじっ…

今日のゴマダラチョウとアカボシゴマダラ

今日は国道沿いの里山に近い環境に生えているエノキと根元の Hesina 越冬幼虫の調査を行いました。大木は少なく、大きくても樹高10 mちょっとでした。多くは幼木と低木です。一般の車道や田んぼのあぜ道、車が通れない林道をチャリを漕ぎながら、延々と全6時…

砧公園のエノキと昆虫

砧公園は東京都世田谷区にある広い公園で、40ヘクタール近い面積を誇ります。エノキの大木がたくさんある公園として知られています。写真1に、園内のエノキ群を示します。 写真1 園内でどれほどエノキが幅を利かしているかと言えば、「えのきのトイレ」とい…

都区内公園のエノキ成木調査

東京都区内のいわゆる「近隣公園」の規模以上の公園においては、夏になるとアカボシゴマダラ Hestina assimilis とゴマダラチョウ Hestina japonica の成虫が混在して飛ぶ姿がよく見られます。個体数としてはアカボシの方が圧倒的に多く、ゴマダラチョウは少…

都市公園のゴマダラチョウ幼虫

このところ関東の都市公園におけるゴマダラチョウとアカボシゴマダラの越冬幼虫を集中的に探索していますが、今日もある公園を訪れました。この公園には数十本のエノキの成木と幼木があり、夏にはゴマダラチョウとアカボシゴマダラの両方の成虫が飛ぶのを見…

Hestina属幼虫の棲み分け

日本に生息する Heitina 属のチョウは、在来種のゴマダラチョウと外来種のアカボシゴマダラの2種です。このブログでも何度も取り上げてきたように、後者は特定外来生物とされており、食草であるエノキをめぐって前者と競合する可能性が指摘されています。 し…

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラの共存-3

前のブログ記事で、エノキの大木の根元にはゴマダラチョウの越冬幼虫が選択的に存在し、外来種アカボシゴマダラの幼虫はほとんど見つからないことを書きました。これまで樹高10 m以上のエノキの成木を数百本見てきましたが、出てくる幼虫は基本的にゴマダラ…

ゴマダラチョウの受難-3

私が昆虫の定点観察をしている都市公園の一つとして、千葉県柏市しいの木台(旧昭南町)にあるしいの木公園があります。昆虫の観察といっても、この公園は近隣公園と街区公園の中間くらいの小さな公園(1.2 ha)で、ほとんどがスポーツなどのレクリエーショ…

落葉が風で飛ばされる

今日は快晴でしたが北風が強い日でした。少し風が気になって定点観察しているエノキの大木をチェックしに行きました。案の定不安が的中してしまいました。 写真1は一昨日落葉の下からゴマダラチョウの幼虫を見つけたエノキの根元です↓。 エノキの高木とゴマ…

落葉の下の3齢幼虫

今日は予定していた行事がキャンセルになったので、小雨の中でしたが朝からアカボシゴマダラの定点観察に出かけました。目的地は、樹高2 m以下のエノキの幼木がたくさん見られる公園および林に隣接する農道です。 すでに多くの幼虫が幹上から地面に降りてい…

エノキの高木とゴマダラチョウ

前のページでゴマダラチョウとアカボシゴマダラの棲み分けの可能性を指摘しました。すなわち、ゴマダラチョウの幼虫は食草であるエノキの中では高木を好み、かつ低幼木でも発生しているということがありますが、アカボシゴマダラの幼虫はもっぱら幼木に親和…

ゴマダラチョウの受難-2

街の中や郊外で動植物のフィールド調査を行なっていると、どうしても人為的な影響で調査を中断せざるを得ないことがしばしばです。私が行なっているエノキ上のHestina属チョウの幼虫動態調査はとくにそうです。人の手による木の伐採と落ち葉の除去が大きな負…

ゴマダラチョウの受難

今日は昨日に引き続きフィールド調査に行ってきました。アカボシゴマダラとゴマダラチョウの越冬型幼虫の分布調査です。 前のページでも述べましたが、これまでの調査データに基づけば両種の幼虫は棲み分けをしていると感じています↓。 すなわち、アカボシゴ…

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラの共存-2

以前のページでゴマダラチョウとアカボシゴマダラの越冬型幼虫がいっしょにいる場面を紹介しました。↓ ゴマダラチョウとアカボシゴマダラの共存-1 同一属(genus Hestina)の両者がどの程度の頻度で共存しているのか、興味をもって探索を続けています。最大…