今日は快晴でしたが北風が強い日でした。少し風が気になって定点観察しているエノキの大木をチェックしに行きました。案の定不安が的中してしまいました。
公園の広場の一角に立っていて風を遮るものがなく、根元の北側の落葉が飛ばされていました。地面も乾いていましたので、落葉が吹き飛んでから時間が経っているものと思われます。
写真1
次に写真2のエノキに向かいました。ここは畑の横にそびえる場所ですが、北側の落葉がほとんどなくなっていました。
写真2
ますます不安になって次のエノキへ。ここは、これまで最も頭数を発見していた場所ですが、やっぱり北側の落葉が吹き飛んでいました(写真3)。付近の落ち葉を1時間近くかけて片っ端からひっくり返してみましたが、1頭も発見できませんでした。遠くまで飛ばされたのでしょうか。
写真3
落胆しながら、今日最後のエノキの場所へ。このエノキは樹高20 mです(写真4)。ここは下草が生えていて、それが歯止めになって結構落葉が残っていました。
写真4
落葉をめくってみたら、すぐに幼虫が出てきました(写真5)。写真のものは典型的なゴマダチョウとは異なり、背中の突起対が4列あります。このようにアカボシゴマダラと見分けがつきにくいような幼虫の形態も最近よく見かけます。
写真5
それにしても、清掃による落葉除去がゴマダラチョウにとって受難であることを書きましたが↓、自然の風もまた脅威になることを今日思い知りました。
当たり前と言えば当たり前ですが、都市区域に生えるエノキの大木については、遮るものが少ないのでとくに風の影響を受けやすいでしょうね。
カテゴリー:エノキ下の越冬幼虫の探索