Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

2019-01-01から1年間の記事一覧

9月初旬のチョウ

9月に入って目にしたチョウ目の昆虫をTwitterに投稿した動画の中から紹介します。 ツマグロヒョウモン 公園のヤブガラシによく集まるのがアオスジとツマグロ。毎日のように見ます。 pic.twitter.com/iPavMckdAe — Dr.Taira-虫ac (@rplelegans) September 15…

社会とテクノロジー

2018年 ロボットへの共感 カテゴリー別記事 - トップページ

Yahooブログより移行しました。

2019年9月2日、yahooブログ(Dr. Taira's blog)より移行しました。 これまで通り、生命、環境、虫、微生物、時事ネタ、食と生活、科学と教育などについて気ままに書いていきます。引き続きよろしくお願いします。 カテゴリー: 日記・その他 - Dr. Tairaの…

カマキリによるHestina幼虫の捕食

今年の8月も終わりになり、エノキ上に生息する3化目の Hestina 属の幼虫も大部分が4–5齢となり、一部は蛹化、さらには羽化まで進んでいます。アカボシゴマダラの幼虫はもっぱら若木の葉上にいますが、ゴマダラチョウは大部分が高木の下枝か樹高1.5 m 以上…

直立不動のアカボシゴマダラ

前のページでも紹介したように、Hestina属チョウの幼虫は頭を浮かしてエノキ葉上に静止する性質があります。↓ 体を浮かすアカボシゴマダラの幼虫 - Dr. Tairaのブログ 写真1はその例で、2化目のアカボシゴマダラの5齢幼虫の様子を示します。 写真1 このよう…

アカボシゴマダラの3化目の状況

梅雨が明けた後は毎日暑いですね。ほぼ毎日いくつかの公園・緑地の定点調査に自転車で出かけていますが、道中暑くてまいります。目的地の緑地の森に入るとホッとします。 8月上旬まで2化目で発生したアカボシゴマダラの成虫があちらこちらで乱舞していました…

オオクモヘリカメムシ

昨日の定点観察でエノキ幼木のチェックをしていたら、葉上に交尾中のオオクモヘリカメムシ Anacanthocoris striicornisを見つけました(写真1)。ヘリカメムシ科の一種です。 写真1 カメムシとしては大柄で、体長は20 mmほどになります。カメムシの中でも臭…

アカボシゴマダラ3化目の発生

昨日晴れ間を狙って、定点観察のエリアをくまなく回り、アカボシゴマダラの3化目の発生状況を調べました。その結果、多くの場所で産卵と孵化を確認することができました。写真1はエノキ低木の葉上に産み付けられた卵を示します。直径約1 mmです。 写真1 すぐ…

2化目終盤のアカボシゴマダラ

2化目のアカボシゴマダラですが、定点観察している位置での最後の終齢幼虫(写真1)が葉上を離れ姿を消しました。近くの引越し場所で蛹化の段階に入っていると思われますが、見つけることができませんでした。 写真1 あちこちでまだたくさんの蛹を検出してい…

夏に見るアカボシゴマダラの春型

7月はアカボシゴマダラの今年2回目の羽化の時期です。続々と新しい成虫を目撃しています。この時期に見られる成虫は当然夏型で、後翅に典型的なアカボシ模様を見ることができます(写真1)。ちなみにこのチョウの英語名は"red ring skirt"で、さしずめアカ…

体を浮かすアカボシゴマダラの幼虫

アカボシゴマダラやゴマダラチョウの幼虫の特徴の一つとして、エノキの葉上で体のほとんどを浮かした状態で静止する姿勢があります。写真1、2はアカボシゴマダラの夏型終齢幼虫が体を浮かしている状態を示します。 よく見ると、4対ある後ろ足の最後尾の1対…

アカボシゴマダラー2回目の羽化

7月に入り、アカボシゴマダラの今年2回目の羽化が本格的に始まりました。すべて本来のアカボシ模様の夏型ですが(写真1)、春型と比べると(特にメスは)若干小さいように思えます。 写真1 2回目の発生における羽化までのプロセスを見ると、越冬型の羽化(…

ジャコウアゲハの羽化

約1ヶ月前の記事で、近くの通りの歩道にあるツツジの植栽の中にウマノスズクサが生えていてジャコウアゲハの幼虫がいたことを紹介しました。この植栽は定期的な剪定が行われていて、このウマノスズクサも伐採される寸前でした。そこでウチに避難させ、その…

赤梅酢をつくる

前のページ(6月17日)で梅干しをつくるための仕込みを紹介しました。だいぶ放置しておいたので梅酢が十分に出ていました。今日はそれに赤シソを入れる赤梅酢をつくる仕込みを行いました。梅干し作りの中でも面倒な工程です。 近くのスーパーから買ってきた…

小型のオオムラサキ

Hestina属のチョウと近縁な種として、オオムラサキ Sasakia charonda が知られています。エノキを食樹とするこれらのチョウは生態学的にも似ていますが、オオムラサキは、まとまった広範囲の雑木林と林縁の豊富なエノキがないと生息できないようです。成虫の…

雨の中のアカボシゴマダラ

雨の日が続いていますが、今朝もちょっとエノキの定点観察にいきました。写真1は雨に濡れたアカボシゴマダラの終齢幼虫です。 写真1 あちこちに蛹も見られるようになりました(写真2)。7月は今年2回目の羽化の時期となりそうです。 写真2 カテゴリー:Hesti…

今日の昆虫-6/27

ルーチンのエノキ定点観察を行なっていますが、今日はエノキの葉っぱの上にカナブンがいました(写真1)。 写真1 そのすぐそばにはアカボシゴマダラの丸々に太った終齢幼虫がいます(写真2)。まもなく蛹化に向かうでしょう。 写真2 昨日はエノキの繁る林の…

夏型アカボシゴマダラ終齢幼虫

今年2回目の発生のアカボシゴマダラですが、終齢(5齢)幼虫が大きくなってきました。写真1はエノキの幼木上の個体ですが、体長が42 mmあります。 写真1 写真2は別個体でこれも体長42 mmです。春型の終齢と比べると体にストライプがなく、全身緑色です。背…

ロングライフ豆腐

今朝のTBSテレビ番組「あさチャン!」ではロングライフ食品の一つとして豆腐を取り上げていました。ロングライフ食品とは、微生物の増殖を抑える条件に工夫を加えて賞味期限を大幅に長くした長期保存の加工食品です。豆腐の場合通常1週間程度の賞味期限です…

今年も梅干しをつくる

ボーッとしていたら今年も梅干しのための梅を仕込む時期になりました。あわてて梅を注文し、届いた青梅を先週から追熟し、昨日仕込みました。梅干しは自分でつくったものが一番美味しいと思うので、例年自作しています。 写真1は追熟した梅です。いい匂いと…

ゴマダラチョウかアカボシゴマダラか

6月に入り、ゴマダラチョウやアカボシゴマダラは2回目の発生に至っています。発生地域に赴いても、成虫が飛ぶ姿はかなり少なくなりました。エノキの低幼木に加えて高木の下枝など、手が届く範囲の葉上を定期的に観察していますが、卵から3齢幼虫までさまざま…

アカボシゴマダラの2化幼虫

昨日はこの時期のアカボシゴマダラの産卵状況を紹介しましたので、今日は幼虫について書きます。卵を葉上にあって1 mm程度の丸い玉ですので見つけるのは割と簡単ですが、幼虫はより苦労します。なぜなら、この時期は1–3齢幼虫で体が小さく、かつエノキの葉と…

アカボシゴマダラの産卵

6月に入ってアカボシゴマダラの1化目の羽化がほぼ終わり、前後して第2化へ向けた産卵が始まりました。昨日までに撮った卵の画像の一部を載せます(写真1–5)。 写真1 写真2 写真3 写真4 写真5 定点観察を行なっている限りでは、孵化幼虫はまだ数頭しか目撃…

マンモスが現代によみがえる?

昨日のNHK「クローズアップ現代」では、「マンモス復活狂騒曲の舞台裏」というタイトルで1万年前に絶滅したはずのマンモスを最新生命工学技術を駆使して現代によみがえるという、日米それぞれのプロジェクトを紹介していました。そんな夢のような話がいま、…

ウマノスズクサとジャコウアゲハ

今日通りを歩いていたら、車道と歩道を隔てるツツジの植栽の中から伸びるウマノスズクサ Aristolochia debilis を見つけました(写真1)。ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の多年生つる植物です。ジャコウアゲハ Byasa alcinous の食草として知られています…

今年もオオキンケイギク

昨年このブログでも取り上げましたが、この時期、沿道、空き地、緑地におけるオオキンケイギク Coreopsis lanceolata のはびこり方が半端ないです。オオキンケイギクはキク科植物の一種で、美しい黄色い花を咲かせますが、特定外来生物に指定されている厄介…

ウスベニアオイ

今日もアカボシゴマダラやゴマダラチョウの定点観察に出かけました。途中小川沿いに遊歩道がある里山風の緑地帯があり、ウスベニアオイ Malva sylvestris が咲いていました(写真1、2)。誰かが植えたのでしょうね。 ウスベニアオイはアオイ科ゼニアオイ属の…

今日の昆虫-5/30

カテゴリー別記事 - トップページ 今日もエノキの定点調査に行きました。ゴマダラチョウやアカボシゴマダラはもう羽化した個体が多いので、もっぱら探すのはオオムラサキの幼虫や蛹です。幼虫は数頭目撃できましたが、距離が離れていてうまく撮影ができませ…

ゴマダラチョウの蛹

この時期ゴマダラチョウの越冬幼虫は蛹化し、次々と羽化しています。しかし自然の中でゴマダラチョウの蛹を探し出し、羽化のシーンを撮影するのは至難の技です。 アカボシゴマダラの場合はエノキの幼木に幼虫を見つけてさえいれば、その幼木か周辺1 m以内の…

今日の幼虫-5/27

日本の東の方は5月とは思えないほど暑いですね。ウチの小庭にいるチョウの幼虫たちももすくすくと育っています。 最初は柑橘類にいるナミアゲハの幼虫です(写真1)。4齢になったばかりです。ちなみにこれに先駆けて生まれた第一団はすでに蛹になっています…