夏に見るアカボシゴマダラの春型
7月はアカボシゴマダラの今年2回目の羽化の時期です。続々と新しい成虫を目撃しています。この時期に見られる成虫は当然夏型で、後翅に典型的なアカボシ模様を見ることができます(写真1)。ちなみにこのチョウの英語名は"red ring skirt"で、さしずめアカボシ模様の覆い(スカート)というところでしょうか。
写真1
ところが昨日、春型の成虫を目撃することができました。車のリアーウインドウに蛾のようなものがとまっているところを発見し、近づいてみたところ、アカボシゴマダラの春型(白化型)でした(写真2)。翅がボロボロで、後翅は半分以上なくなっていました。
写真2
アカボシゴマダラの春型は、おおむね5月に羽化します。そして、私が定点観察している場所で、春型の最後の羽化を見たのが6月3日です。それらを考えると、写真2の個体は、2ヶ月近く生き続けていたものと推察されます。それにしても、7月を半ばを過ぎて春型に遭遇するとは想像もしていませんでした。
カテゴリー:Hestina属チョウとオオムラサキ