Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

#オオムラサキ

エノキ下の越冬幼虫の探索

2019年3月↓ 横沢入での探索 小山田緑地 風で飛ばされた越冬幼虫 蝶の里公園のオオムラサキ エノキの下の生物指標としてのワカバグモ 早春のアカボシゴマダラ 秋ヶ瀬公園の越冬幼虫 小宮公園のエノキの根元 オオムラサキの減少と採集圧 2019年2月↓ ゴマダラチ…

Hestina属チョウとオオムラサキ

2019年↓ カマキリによるHestina幼虫の捕食 アカボシゴマダラ3化目の発生 2化目終盤のアカボシゴマダラ 夏に見るアカボシゴマダラの春型 体を浮かすアカボシゴマダラの幼虫 アカボシゴマダラー2回目の羽化 小型のオオムラサキ 雨の中のアカボシゴマダラ 夏型…

小型のオオムラサキ

Hestina属のチョウと近縁な種として、オオムラサキ Sasakia charonda が知られています。エノキを食樹とするこれらのチョウは生態学的にも似ていますが、オオムラサキは、まとまった広範囲の雑木林と林縁の豊富なエノキがないと生息できないようです。成虫の…

今日の幼虫-5/27

日本の東の方は5月とは思えないほど暑いですね。ウチの小庭にいるチョウの幼虫たちももすくすくと育っています。 最初は柑橘類にいるナミアゲハの幼虫です(写真1)。4齢になったばかりです。ちなみにこれに先駆けて生まれた第一団はすでに蛹になっています…

チョウの幼虫の飼育

私のウチの小庭には柑橘類、山椒、クチナシ、パセリなどの鉢植えがあり、またエノキやクスノキなどの自然低木が生えています。これらの草本にはさまざまなチョウ目の昆虫が訪れては産卵していきます。大部分の鉢植えは人間の食用のために置いているのですが…

エノキ探索と脱力感

アカボシゴマダラが特定外来生物に指定されてから、この昆虫を飼育して観察するということができなくなりました。特定外来生物の指定の理由が、ゴマダラチョウに対して侵入・競合的というなら、それを証明するために飼育環境での詳しい生態観察も必要と思わ…

やはり鳥の捕食圧が最大の脅威

エノキの木あるいは枝に保護網をかけて Hestina 属種やオオムラサキの幼虫の動態を観察し始めてまだ日が浅いですが、見事に保護網の効果が出ています。つまり、これらの幼虫にとって最大の天敵は鳥だということです。 実験しているのは数本のエノキの中低木…

オオムラサキの幼虫に対する捕食圧

オオムラサキ Sasakia charonda は年一回の発生で、越冬幼虫から羽化までの期間が同じである、エノキを食樹とするゴマダラチョウ Hestina japonica やアカボシゴマダラ Hestina assimilis に比べるとやや長いです。具体的には、後者2種が5齢で蛹化するのに対…

オオムラサキ越冬幼虫の起眠

昨日からやっと気温が安定してきて春らしくなってきました。というわけで、アカボシゴマダラやゴマダラチョウの越冬幼虫に続いて、オオムラサキの越冬幼虫も落ち葉の下から起き出してきました。定点観察しているこのエノキでは、2匹幹上に上っているのが確認…

横沢入での探索

昨日は東京都あきる野市の横沢入里山保全地域に行ってきました。今年だけで3回目の訪問です。水田がある里山の風景が広がる丘陵地域ですが、私はオオムラサキやゴマダラチョウの越冬幼虫などの観察も兼ねているのでもっぱら冬に訪れています。 JR五日市線武…

小山田緑地

今日は小山田緑地に行ってきました。東京都町田市にある都立の丘陵緑地公園です。計画面積は100 ha以上あり、実際歩いてみると広大です。東京国際カントリー倶楽部ゴルフ場で分断された、いくつかの丘陵緑地から成り、本園、梅木窪分園、大久保分園、山中分…

蝶の里公園のオオムラサキ

今日は埼玉県比企郡嵐山町(らんざんまち)にある蝶の里公園と菅谷館跡に行ってきました。蝶の里公園はその名のとおり蝶の保護を基本とする環境作りを目指した全国的にも珍しい公園です。嵐山町では「水、緑豊かな生き物にやさしいまちづくり」を町のスロー…

オオムラサキの減少と採集圧

国蝶であるオオムラサキはその大きさや美しさからマニアに人気の高い昆虫です。飼育して成虫のなった姿を拝みたいと思う人は大勢いると思います。というわけでこの時期マニアによる越冬幼虫の採集が少なからず行われていることを想像します。 インターネット…

オオムラサキの生息域での越冬幼虫調査

前のページで、オオムラサキ Sasakia charonda の生息域におけるアカボシゴマダラ Hestina assimilis の侵入度について書きました。↓ オオムラサキの生息域でのアカボシゴマダラ これまでの調査結果は、オオムラサキの越冬幼虫が見られるエノキの根元にはア…

コムラサキ亜科チョウの越冬幼虫の見分け方

オオムラサキ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラは、いずれも幼虫がエノキを食樹とするタテハチョウ科コムラサキ亜科のチョウです。成虫はそれぞれ特徴的な大きさや翅の模様があり、同定は容易です(図1)。 図1. オオムラサキ、ゴマダラチョウ、およびアカ…