Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

#外来生物

生物多様性・外来生物

2019年↓ ゴマダラチョウとアカボシゴマダラの共存-4 今年もオオキンケイギク 2018年↓ 特定外来生物としてのアカボシゴマダラを考える 私たちは外来生物を受け入れる必要がある? 辺野古の海を考える 第3の外来生物-1 スクミリンゴガイの脅威 ホンビノス貝ー…

ゴマダラチョウとアカボシゴマダラの共存-4

私は今住む街に2年前(2017年)に引っ越してきて、この街では昨年アカボシゴマダラ Hestina assimilis を初めて目撃しました。それまでは、仕事のついでに東京都区内や神奈川県内の公園を訪れた時にチラホラ見る程度でした。そして、ゴマダラチョウ Hestina …

Hestina属幼虫の棲み分け

日本に生息する Heitina 属のチョウは、在来種のゴマダラチョウと外来種のアカボシゴマダラの2種です。このブログでも何度も取り上げてきたように、後者は特定外来生物とされており、食草であるエノキをめぐって前者と競合する可能性が指摘されています。 し…

特定外来生物としてのアカボシゴマダラを考える

このブログでも何度となく取り上げてきましたが、あらためてアカボシゴマダラ Hestina assimilis (図1)の特定外来生物としての妥当性を考えたいと思います。 本種は1990年代から関東において突如姿を現し、その後分布域を広げてきました。関東産は在来の奄…

私たちは外来生物を受け入れる必要がある?

環境問題の一つとして外来生物による生態系の撹乱や人的被害があります。外来生物の問題については以前のページで概略を述べました。↓ 第3の外来生物-1 外来生物とは、ある生態系にそれまで存在していなかった生物種が外から侵入してくる場合において、その…

第3の外来生物-1

はじめに 少し前に私は2冊の新刊の本を読みました。「遺伝子ー親密なる人類史」[1] と「合成生物学の衝撃」[2] という本です。両方ともゲノム編集というDNA改変技術のひとつについて取り上げており、人類に与える影響の大きさを述べています。この影響とは…

スクミリンゴガイの脅威

日本における外来生物の中で、最も深刻な被害をもたらしているものの一つがスクミリンゴガイ Pomacea canaliculata です。今日のTBSテレビ「噂の!東京マガジン」では、この外来生物による農業被害の状況を伝えていました。 スクミリンゴガイは俗にジャンボ…

ホンビノス貝ー食用外来種

全国的にはまだ知名度は低いですが、ホンビノスガイ Mercenaria mercenaria という二枚貝が関東のスーパーで食材として売られています(図1)。大アサリの別名もあります。 私もときどき購入して御澄ましや味噌汁にして食べています。だし汁はハマグリとアゲ…