Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アゲハの幼虫

ウチに植えているレモンには、毎年アゲハかクロアゲハが産卵し、それらの幼虫で若葉が丸裸にされます(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16273558.html)。しかし、今年はどういうわけか幼虫の発生がほとんど見られません。葉が食害に遭わないのはレ…

酷暑への水分補給対応

西日本で豪雨があったかと思えば、今度は酷暑が始まりました。今日の天気予報は、全国的に軒並み真夏日(最高気温≥30℃)、あるいは猛暑日(≥35℃)[1]であることを伝えています(図1)。 図1. 今日のヤフー天気情報(左)とTVニュースによる予想最高気温(201…

クマゼミの初鳴き

7月に入ると各地からセミの初鳴きの便りが届きます。クマゼミ(Cryptotympana facialis )は、とくに鳴き声が大きく、朝方集団で鳴く習性があるので鳴き音は目立ちます。九州から本州中部の太平洋側まで、鳴き始めました。 図1は、愛知県豊橋市北山町東浦に…

国立新美術館での鑑賞

以前、東京港区六本木に東京大学生産技術研究所があり、私も何度も訪れました(今は目黒区駒場に移転)。その跡地に建てられ、2007年に開館したのが国立新美術館です。日本で5館目の国立美術館だそうです。今日、原稿締め切りに追われている最中だったのです…

ツイッターのフォロワー数

ツイッター(Twitter)は、日本国内で最も多く利用されているSNSの一つです。現在、5千万近いアクティヴ・ユーザーがいると言われています [1]。 ツイッター社は今朝、偽のフォロワーを削除すると発表し、日本の新聞やTVメディアでもこれを取り上げました (…

モフモフなアオバハゴロモの幼虫

アオバハゴロモ(Geisha distinctissima)は、カメムシ目アオバハゴロモ科 (Flatidae)に属する昆虫です。成虫は、薄緑色の翅をもつきれいな姿をしていますが、幼虫はまるで違います。 幼虫は尾の端から白い蝋物質を分泌し、その粉末を全身にまとい、かつ少数…

ヘルプマークとヘルプカード

首都圏の電車に乗っていると、時たまヘルプマークをぶら下げている人を見かけることがあります。老若男女を問わず、見られます。 ヘルプマークは、外見ではわからない援助や配慮を必要としている人が、周囲にそれを視覚化することで、援助を得やすくなるよう…

アメリカミズアブの幼虫

前回からしばらく情報を更新していませんが、ウチの植木鉢生ゴミ処理器は順調です。5月、6月、7月の今日まで、一度も引き抜きを行なっていません。処理器内温度は常時42℃を超えています。 ときどき、処理器内にイエバエやニクバエの幼虫がいることがありまし…

納豆の日ー食べ方常識の検証

7月10日は納豆の日です。これは昔からある習慣ではなく、1981年に関西限定の記念日として業者が決めていたものが、1992年に全国版として広がったものです。今日、テレビでも取り上げていましたし、スーパーの納豆売り場に行ったらしっかりと宣伝がありました…

雨戸を這うハエトリグモ

雨戸を閉めようとしたら、パッパッと這うハエトリグモがいました(図1)。動きが速くて1枚しか写真が撮れませんでした。名前がわかりませんが、多分マミジロハエトリ(Evarcha albaria)ではないかと思います。 図1. 雨戸の上を這うハエトリグモ(矢印の挿…

最近の豪雨

近年、豪雨による災害が毎年のように起こっています。最近の5年間を見ても豪雨による被害は甚大です。2014年, 2015年, 2017年, そして今年といずれも二桁から三桁に及ぶ死者・行方不明者を出しています(表1)。 今月の西日本を中心とする被害はとくに甚大で…

日本人だけが海藻を消化できる?

はじめに 前のページで「食生活と腸内細菌」というブログ記事を書きました。そしたら、それを見たという知り合いから「日本人は海苔を食べているので、外国人と違って海藻を消化できる腸内細菌がいると聞いたが、本当か?」と連絡がきました。私は「半分当た…

園芸屋でみつけたオオキンケイギク

オオキンケイギクは外来生物法で輸入、販売、栽培などが禁止されている特定外来生物です(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16372425.html)。法に違反した場合には罰則があります。 隣町の園芸店に鉢植えを見に行ったら、驚いたことに、売り物の中…

ミミズ

昨日からの大雨で、今朝は地表にたくさんのミミズが這い出しています。ウチの生ゴミ処理器の周りには10 cm以上の比較的大きいミミズが見られます。写真に示すものは20 cm近くありました。西日本には、青黒い体をしたシーボルトミミズという50 cmくらいの大型…

食生活と腸内細菌

腸内細菌は、食生活や健康との関連で今や頻繁にメディアにも取り上げられる一般的な言葉になりました。ときには腸内フローラという言い方もされます。今日のNHK-Eテレ「人生レシピ」では、再放送(昨年4月放送分)でこの話題ついて取り上げていました。 まず…

コブシの実

春先に白い花を咲かせるコブシ(Magnolia kobus)ですが、この時期はうっそうと葉っぱが茂った状態です。 近くの公園のコブシを通りがかりにふと見上げると、実がなっていました。ブドウの房のような集合果で、コブシの名の所以です。秋になると赤くなります…

ロボットへの共感

私が以前勤めていた豊橋技術科学大学では、ロボットや視覚心理、認知科学の研究が盛んで大きな成果を上げています。その中で情報・知能工学系における二つの研究を紹介したいと思います。 まず、北崎充晃教授のグル-プは、「人間がロボットに共感する」事実…

奄美・沖縄の自然遺産

私は学生時代に、沖縄と奄美大島にそれぞれ一回ずつ行きました。とても自然豊かであったことを覚えています。とくに本土にはいないベニモンアゲハやリュウキュウアサギマダラなどの蝶が飛んでいるのを見て、とても感動しました。 2ヶ月前、ユネスコの諮問機…

日本の工事現場

先日、近くのマンションの解体工事で働いている人たちを見ていたら半分が外国人で、残りは高齢者(おそらく65歳以上)でした。 今日は台風で強風が吹く中、近くで道路工事を行われていて、4–5人の交通整理の方々が働いていました。いずれも高齢者に見えます…

第3の外来生物-1

はじめに 少し前に私は2冊の新刊の本を読みました。「遺伝子ー親密なる人類史」[1] と「合成生物学の衝撃」[2] という本です。両方ともゲノム編集というDNA改変技術のひとつについて取り上げており、人類に与える影響の大きさを述べています。この影響とは…

オオキンケイギク

オオキンケイギク(Coreopsis lanceolata)はキク科の植物の一種で、5月から7月にかけて黄色い花を咲かせます。しかし、北アメリカ原産の宿根草であり、日本の生態系に重大な影響をおよぼすおそれがある植物として、外来生物法による「特定外来生物」に指定…

菜箸

菜箸は料理には必須の道具です。菜箸は普通の箸より長いですが、私はその理由を炒め物をかき混ぜるときに便利なように、加工されてきたものと思っていました。しかしながら、今朝のNHKあさイチを観てそうではないことを理解しました。 結論から言うと菜箸は3…

コリウス

園芸用の草花は、咲いた花の色や美しさを楽しむものが多いですが、葉っぱ自身の形や色合いに注目される、いわゆる観葉植物もあります。コリウス(Coleus)もその中の一つです。 街の中にもコリウスを見つけることができました。 コリウスはシソ科コリウス属…

街で見かけた樹木の実

街の中では、公園、道路、建物や住宅の周囲などに、植栽されたたくさんの樹木を見ることができます。この時期、よく観察してみると、さまざまな樹木に結実を認めることができます。前のページでは、ヤマモモやアンズの果実を紹介しました(https://blogs.yah…

本光寺の紫陽花

7月に入りました。アジサイの花も終わりですね。写真は愛知県幸田町本光寺のアジサイです。