アオバハゴロモ(Geisha distinctissima)は、カメムシ目アオバハゴロモ科 (Flatidae)に属する昆虫です。成虫は、薄緑色の翅をもつきれいな姿をしていますが、幼虫はまるで違います。
幼虫は尾の端から白い蝋物質を分泌し、その粉末を全身にまとい、かつ少数個体の集団を作ります。そのために、幼虫が止まっている植物の茎や枝にもこの粉末が付着して、その付近が真っ白になります。モフモフ状態です。
近づいてよく見ると、頭部付近は、成虫と同じような形で眼があります(図3)。
図3. アオバハゴロモの幼虫の拡大画像(矢印の部分が眼)
食性は幅広く、栽培植物につくこともあるので、害虫とされることもありますが、葉を食べるのではないので(吸汁性)食害は小さいです。それよりも、幼虫が発生した場所が粉を吹いたように真っ白になり、見かけが悪いので、嫌がられることが多いです。