Dr. Tairaのブログ

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菜箸

菜箸は料理には必須の道具です。菜箸は普通の箸より長いですが、私はその理由を炒め物をかき混ぜるときに便利なように、加工されてきたものと思っていました。しかしながら、今朝のNHKあさイチを観てそうではないことを理解しました。
 
結論から言うと菜箸は33 cmのものが普通ですが、それは材料である竹の節の長さからきているものだということです(図1)。節と節の間は、根元ほど長く上にいくほど短くなっていきますが、菜箸は実際作られる節の長さから、33 cmに決まっているということでした。上の短い部分からは普通の箸が作られると言うことになります。
 
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図1. 菜箸はなぜ長いかー材料の竹の節の長さに関係(2018.7.2 NHKあさイチより)
 
あらためて、最近買ってきたウチの菜箸の長さを測ったら確かに33 cmでした(図2)。図2上にある30 cmの菜箸はセットで売っていたもので、おそらくより短い竹の節の部分から作られたのでは?と想像します

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図2. 自宅の菜箸
 
実際には、さまざまな長さの菜箸があるようで、放送では5種類の長さの菜箸を紹介していました(図3)。
 
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図3. さまざまな長さの菜箸(2018.7.2 NHKあさイチより)
 
放送ではいろいろな菜箸の使い方を紹介していました。ウチでも実践しているものとして、いなり寿司の揚げを広げる前に1本菜箸を転がして広げやすくするとか、4本菜箸を使ったひき肉のかき混ぜなどを紹介していました(図4)。
 
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図3. 4本の菜箸を使って肉そぼろのひき肉を混ぜる(2018.7.2 NHKあさイチより)
 
使いやすい菜箸としては、持ち手の部分が重心の位置と一致するものがよいということだそうです。
 
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図4. 使いやすい菜箸ー持ち手と重心の位置の関係(2018.7.2 NHKあさイチより)
 
蛇足になりますが、私は菜箸を別の目的にも使っています。それは越冬幼虫探しで落ち葉をめくったり、木の枝の葉を掴んだり、虫を掴んだり自然観察での用途です。