Dr. Tairaのブログ

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炭酸水の効能

ヨーロッパの多くの国では、レストランに入って水を頼むと(日本のように無料ではなく有料ですが)炭酸入りかそうでないか訊かれます。あるいは、黙って炭酸水(二酸化炭素水)が出てくるかです。日本では炭酸水を日常的に飲む習慣はないですが、最近ではかなり人気が出てきたようで、TVでも炭酸水のCMが流れています。
 
私も今日炭酸水を買ってきました(写真1)。炭酸水は食欲増進の効果があり、食欲があまりないときも効果的です。
 
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写真1
 
炭酸水は飲むだけでなく、お風呂のお湯として体を温めるなどの効能が昔から知られています。炭酸の入浴剤もいくつか市販されています。
 
今朝のNHKあさイチでは炭酸水の効能について取り上げていました。効能としては、お風呂における血行促進スキンケア食欲増進料理の時短などです(図1)。
 
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図1. 炭酸水の効能(2018.6.4 NHKあさイチより)
 
番組では、被験者が実際に普通のお湯と炭酸水のお湯に10分間浸かり、その間の血流量の変化を調べるという実験を紹介していました。実験の結果、入浴前の約1 mL/分の血流量が入浴によって上昇し、とくに炭酸水では14.2 mL/分と大幅に上がることがわかりました(図2)。またサーモグラフィーによる体温のモニターでも、炭酸水で体の保温がより持続することが認められました。
 
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図2. 炭酸水のお風呂の効能ー血流量と体温の変化(2018.6.4 NHKあさイチより)

炭酸水による血流の促進や体の温まりの持続性については、血管への炭酸イオンの侵入によって説明されていました。すなわち、炭酸イオンが血管に入り込み、血管を拡張させることで、血流量が上がり、体温保持に効果があるということです(図3)。
 
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図3. 炭酸イオンの侵入による血管の拡張(2018.6.4 NHKあさイチより)

また、炭酸による脂分の吸着効果についても説明がありました(図4)。炭酸の気泡が皮膚上の脂分を吸着し、除去する効果があることで、美容(洗髪、洗顔)によいということです。炭酸水による数ヶ月の洗顔で吹き出物がきれいになくなった例が紹介されていました。

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図4. 炭酸気泡による脂分の吸着・除去(2018.6.4 NHKあさイチより)
 
さらに、料理への炭酸水の利用についても紹介がありました。たとえば、豚の角煮を作る場合、炭酸水で煮ることで、速く肉が柔らかくなり、時短になるということです(図5)。
 
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図5. 炭酸水で豚の角煮を作ると時短になる(2018.6.4 NHKあさイチより)

最後に、番組でも紹介していましたが、炭酸水は少量飲むと食欲増進効果がありますが、飲みずぎるとお腹がいっぱいになり、逆に食欲が落ちます。うまく利用することが重要です。
 
また、入浴時には炭酸の気泡ではなく、それが水に溶け込んでいる状態である炭酸イオンの方が重要なので、泡立ちが消えたとしても溶解成分が残っている限り、効能はあるということです。
 
                 
カテゴリー:生活と科学