昨日のYahooニュースで、タイとマレーシアの国境近くの運河で瀕死状態のゴンドウクジラが発見され、救助の甲斐もむなしく死んだことを報じていましたが [1]、それを今朝のNHKニュースが取り上げていました(図1)。
図1. タイの海岸に打ち上げられたクジラ(2018.6.4 NHKニュースより)
驚くのは、死亡の原因が大量に飲み込んだプラスチックにあるという専門家の分析です。クジラの胃から80枚以上のプラスチックの袋と大量のゴミが見つかったということです(図2)。
図2. 死んだクジラの胃から出てきたプラスチックとゴミ(2018.6.4 NHKニュースより)
このブログでも紹介していますが、海洋のプラスチック汚染は深刻化しており、すでにヨーロッパや米国では、石油系プラスチック製品の流通を規制する対策に乗り出しています(図3)。しかし、日本では対策が遅れており、まだ規制の動きはありません。中川雅治環境大臣は、近い将来の国内におけるレジ袋禁止への対策を示唆していますが(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16219530.html)、動きは鈍いです。
図3. プラスチック製品の流通規制の動きを示すイメージ画像(2018.6.4 NHKニュースより)
参考文献
1. Yahooニュース:プラスチック80枚飲み込んだクジラ死ぬ タイ南部. 2016.6.3. https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180603-00000001-jij_afp-int