Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

#感染対策

ニューヨーク交通局の新しいマスク画像をめぐる話題

私は日頃、海外の研究者(主に微生物やウイルス学)と情報交換をしていますが、COVID-19パンデミックに対する各々の国の対策についても教えてもらっています。その中で、ニューヨーク市(NYC)にいる知人からのメールで、先日、公共交通機関におけるマスク着…

被害拡大させて規制緩和する不思議な国

はじめに 日本国内の新型コロナウイルスの感染者数の累計は、今日時点で2000万人を超えました [1]。 このわずか2カ月弱で1000万人も増えたことになります。オミクロン変異体亜系統のBA.5ウイルスの伝播力の凄まじさを物語っています。 それにしても、日本は…

COVID-19インパクトの最小化ー米CDCガイドライン

はじめに 米国CDCは、8月11日(現地時間)、COVID-19の感染症対策や公衆衛生に関するガイドラインを改訂しました [1]。日本のメディアは早速これをとりあげていますが [2]、「米CDC、コロナ感染者の接触者は隔離不要、高性能マスク着用に」などと、「軽くな…

韓国の新型コロナ流行に学ぶ日本の感染対策の弱点

はじめに 昨日、今日とテレビのニュースや情報番組は、海外のCOVID-19感染流行状況や出口戦略を紹介していました。しかし、いささか伝え方に偏向や誤解を招く表現があり、いまの日本のテレビ媒体の劣化を感じています(→日本メディアのコロナ報道にみるバイ…

日本はG7諸国の中で最も感染対策が緩い

2022.02.18更新 はじめに 岸田総理大臣は、今日(2月17日)記者会見し、水際対策を3月から緩和すると発表しました [1]。オミクロン変異体の感染拡大のペースが落ち着き始めており、第6波の出口に向かって徐々に歩み始めるとも述べました。見かけ上、1月終わ…

ウィズコロナを意味のないスローガンとして否定するNZ

はじめに 2021年7月7日、ニュージーランド(NZ)が、英国式のCOVID-19と「共存」すべきだという提案(いわゆるウィズコロナ)を退け、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相が提案した死のレベル(the level of death)は「受け入れられない」と述べたこ…

またもや飲食店狙いの感染対策への疑問

まえがき 昨日(7月8日)、菅義偉首相は、東京都に4度目の緊急事態宣言を発出することを表明しました。東京はCOVID-19の第5波に見舞われつつありますが、前回の宣言解除から3週間も経たたないなかでの宣言になります。新聞報道によれば、東京五輪の開催を最…

下げ止まりの時こそ行なうべき強化策

前のブログ記事(→感染五輪の様相を呈してきた)で、このまま6月20日に緊急事態宣言が解除されて東京五輪が開催されれば、デルタ型変異ウイルスによるリバウンド(感染拡大)につながる感染五輪になることを指摘しました。感染拡大を表面的に抑える効果的対…

感染五輪の様相を呈してきた

2021.06.15更新 はじめに この2、3日、SARS-CoV-2の新規陽性者数は千人台になってきましたが、全国への面的広がりは相変わらずであり、感染再拡大の不安材料になっています。私は昨日以下のようにツイートして、感染再拡大を懸念しました。 新規陽性者は2千…

全国都道府県の異常な真っ黄色状態が警告だった

はじめに 今日(5月7日)、5月11日までとされていた4都府県の緊急事態宣言が延長されると同時に、福岡と愛知が追加措置されることが発表されました。また、まん延防止措置の決定も行なわれ、結局14都道府県で緊急事態宣言の延長・追加とまん延防止措置の延長…

政府による「山梨モデル」グリーン・ゾーン認証制度の全国拡大

毎日新聞は、昨日(5月2日)、政府が新型コロナウイルス感染防止を強化するため、飲食店が講じた対策を第三者が認証する制度を導入するよう、全国の都道府県知事に通知したことを伝えました [1]。この制度では、飲食店内の座席の間隔を1メートル以上確保する…

「3密でなくても集団感染の恐れ」の今さら感

はじめに 今日、NHK WEB NEWSの「『3密』でなくても集団感染のおそれ」という記事 [1] に目が止まりました。新型コロナウイルスSARS-CoV-2は、「密閉・密集・密接」のいわゆる「3密」の場面で感染が広がりやすいとされていますが、この記事では、屋外での飲…

全国への感染拡大と政治的思惑に支配されるコロナ対策

新型コロナウイルス感染症第4波は全国に拡大し、今日(4月21日)新規陽性者数は5000人を超えました(図1)。全国自治体の新規陽性者数を示す黄色のマークは、連日埋まった状態で空白がありません。そして図1のなかで赤色で示すように、関西圏を中心に新規陽…

遅すぎたそして的外れの"感染再拡大防止の新指標"の提言

はじめに 政府の分科会は、4月8日、新型コロナウイルスSARS-CoV-2の感染拡大の兆しを捉えて強い対策を早く行うための新たな指標についてまとめました [1]。分科会は去年8月に感染状況を見るための「ステージ」の指標を提言しましたが、それが十分機能しなか…

mRNAワクチンの感染予防効果

はじめに 現在、先進諸国を中心に新型コロナウイルス感染症COVID19に対するワクチン接種が急速に進行中です。ワクチンの主体は、米製薬大手ファイザー社や米バイオ企業モデルナ社のmRNAワクチンです。思えば、このブログでmRNAワクチンに言及したのが去年の3…

緊急事態宣言解除後の感染急拡大への懸念

今年1月に発出されていた緊急事態宣言は、2月末に大阪府・京都府・兵庫県・愛知県・岐阜県・福岡県の6府県で先行解除され、そして3月21日に全都道府県で解除されました。これと同じくして政府は緊急事態宣言解除後の対応を国民向けに示しました(図1)。しか…

大阪府の勘違い−緊急事態宣言解除要請

昨年の秋から始まった新型コロナウイルス感染症流行のいわゆる第3波が減衰し始めてから、1ヶ月以上が経過しました。とはいえ気になるのはこのところ下げ止まりの傾向が見えることであり、今日時点の全国の新規陽性者数は1,053人とまだ千人を超えています。…

菅政権の危機管理能力の欠如がもたらす感染爆発

はじめに 日本では本格的な冬を迎え、新型コロナウイルス感染者が急増しています。お隣の韓国でも新規陽性者が増えていますが、日本の感染者増加は、東アジア・西太平洋先進諸国の中でも突出しており、最悪です(図1)。 図1. 日本と東アジア・西太平洋先進…

あらためてマスクの効果について

2020.11.28: 08:07更新 はじめに 3月18日の本ブログ記事「新型コロナウイルスの感染様式とマスクの効果」で、感染リスクを下げる効果としてのマスク着用の重要性を述べました。当時は第1波が立ち上がり始めた頃で、世界保健機構WHOがマスクの効果は薄いとい…

マスコミが報じない東アジアの中の日本の流行状況

はじめに 新聞、テレビなどのマスコミは、連日、新型コロナウイルス感染症COVID-19の感染急増について報道しています。自国における感染拡大で、そこにばかり目が向いている状況ですが、ほとんど報じられていないのが、東アジアの周辺の諸国と比較した日本の…