Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

#公衆衛生

ニューヨーク交通局の新しいマスク画像をめぐる話題

私は日頃、海外の研究者(主に微生物やウイルス学)と情報交換をしていますが、COVID-19パンデミックに対する各々の国の対策についても教えてもらっています。その中で、ニューヨーク市(NYC)にいる知人からのメールで、先日、公共交通機関におけるマスク着…

米CDCガイドラインとwithコロナ

はじめに 昨日(8月12日)、このブログで、米国CDCのCOVID-19対策に関する改訂ガイドラインを紹介しました(→COVID-19インパクトの最小化ー米CDCガイドライン)。このガイドラインはパンデミック対策の主旨がきわめて明確に記述されています [1]。しかし、同…

COVID-19インパクトの最小化ー米CDCガイドライン

はじめに 米国CDCは、8月11日(現地時間)、COVID-19の感染症対策や公衆衛生に関するガイドラインを改訂しました [1]。日本のメディアは早速これをとりあげていますが [2]、「米CDC、コロナ感染者の接触者は隔離不要、高性能マスク着用に」などと、「軽くな…

日本はG7諸国の中で最も感染対策が緩い

2022.02.18更新 はじめに 岸田総理大臣は、今日(2月17日)記者会見し、水際対策を3月から緩和すると発表しました [1]。オミクロン変異体の感染拡大のペースが落ち着き始めており、第6波の出口に向かって徐々に歩み始めるとも述べました。見かけ上、1月終わ…

為政者と専門家の想像力のなさが感染拡大を招く

2020.11.20. 20:55更新 はじめに 11月19日、東京では新規陽性者が初めて500人を超えて534人となり、全国では2388人を数え、これまでの最多となりました(図1)。これから、しばらく各地で記録が更新されていくでしょう。個人的には緊急事態宣言発出の段階だ…

COVID-19パンデミックの科学的コンセンサスー私たちは今行動すべき

2020.10.18: 23.49更新 10月15日、医学雑誌ランセット(The Lancet)に、"Scientific consensus on the COVID-19 pandemic: we need to act now"というタイトルの書簡記事が掲載されました [1](図1)。このブログのタイトルはそれを邦訳したものです。この…

唾液のPCR検査

はじめに 今日(6月2日)、厚生労働省は、新型コロナウイルスSARS-CoV-2の感染の有無を調べるPCR検査について、唾液を採取して検体とする方法を承認しました [1]。この唾液検査は保険適用となります。5月11日に、早ければ5月中にも承認する方向で検討してい…

なぜ日本は感染拡大を抑えられた?ー高い衛生意識?

前回のブログ記事「日本の新型コロナの死亡率は低い?」、「COVID-19を巡るアジアと欧米を分ける謎の要因と日本の対策の評価」において、欧米と日本を含むアジア・西太平洋の国々との間にある、COVID-19の感染者数と死者数の大きな違いについて解説しました…

政府のCOVID-19対策への疑問

はじめに 新型コロナウイルス SARS-CoV-2 による感染症 COVID-19 が世界的に広がり、WHOはパンデミックを宣言するに至りました。パンデミックはまだ入り口にあり先の見通しも立ちませんが、人的、経済的、社会的被害が最小限になるような効果的対策がなされ…

滅菌と殺菌

はじめに 微生物は直接目にすることができない小さな生物です。たとえば、バクテリア(細菌)の場合は平均で 1/1000 mm (= 1 μm)ほどの大きさになります。その上で、飲食品の変質や腐敗の原因になったり、ときには食中毒や感染症の原因になったりします。私…