Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

#mRNAワクチン

コロナ罹患後の自己免疫疾患

カテゴリー:感染症とCOVID-19(2023年) はじめに COVID-19の特徴の一つとして、罹患後に自己免疫疾患や長期症状を発症することが知られています。これらについては多くの症例報告や小規模集団を対象とした研究がありますが、その全貌は明らかにされていま…

スパイクタンパク質とスパイクmRNAの核内移行

カテゴリー:感染症とCOVID-19 (2022年) はじめに 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、特に脆弱な高齢者層に深刻なCOVID-19の病態を引き起こし、SARS-CoVやMERS-CoVよりも高い病原性と感染力を持ちます。表面の突起物であるスパイク(S)タンパク質がヒト…

不活化ワクチンのmRNAワクチンにはない意義

カテゴリー:感染症とCOVID-19 (2022年) はじめに 私は約1年半前のブログ記事で、mRNAテクノロジーを使った今のCOVID-19ワクチンは失敗ではないかと述べました(→ワクチンとしてのスパイクの設計プログラムの可否)。主な理由は二つあります。その一つはウ…

なぜmRNAワクチンのレトロポジションの可能性が無視されるのか

この記事は以下のURLに移動しました。 https://drtaira.hatenablog.com/entry/2022/10/31/090709

mRNAワクチンは接種者全員の心臓を傷つける

カテゴリー:感染症とCOVID-19 (2022年) 修飾mRNAベースのCOVID-19ワクチンは、従来型のワクチンに比べて多くの副作用(副反応)と後遺症という健康被害をもたらし、接種後の有害事象や死亡も多発しています。厚生労働省は、10月27日、疾病・障害認定審査会…

子どもへのCOVIDワクチンの影響:NEJM vs. デイリー・セプティック

カテゴリー:感染症とCOVID-19 (2022年) 最近、子どもに対する COVID-19 mRNAワクチンの効果に関する調査研究結果が、コレスポンデンス論文としてニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)誌に掲載されました [1]。これは、米ノースカロ…

mRNAワクチンのブースター接種を中止すべき

はじめに 6月6日、日本ではCOVID-19ワクチンのブースター接種(3回目)が、全人口の約60%に達したことが報道されました [1]。ワクチンとは言いながら、実体は抗原となるSARS-CoV-2のスパイクタンパク質を宿主細胞に作らせるように設計された修飾mRNA型生物製…

コロナワクチンはLong COVID症状を起こす

はじめに 現行のCOVID-19ワクチンに副作用や接種後有害事象が多いことは、国内外でよく知られています。今年になって、この問題がより注目されるようになり、副作用(副反応)や有害事象の事例、考えられるメカニズム、およびその解明を促す論説やレターが次…

抗イディオタイプ抗体が悪さをする?

SARS-CoV-2感染症(COVID-19) のパンデミックが始まって以来、3年目になりましたが、依然としてその病態の理解はまだ不完全です。それはこの病気において、なぜ複数の臓器に影響が及ぶのか、ウイルス消失後においてもなぜ長期にわたって"Long COVID"症候群(…

遺伝子ワクチンを取り込んだ細胞は免疫系の攻撃標的になる

はじめに これまでのブログ記事で、私は、現行の遺伝子ワクチン(mRNAワクチン、アデノウイルスベクターワクチン)が失敗ではないかということを述べてきました(→ワクチンとしてのスパイクの設計プログラムの可否、核酸ワクチンへの疑問ーマローン博士の主…

短期間での重篤化・致死はオミクロンの特徴?–その2

はじめに 一昨日(3月15日)のブログで、オミクロン変異体による第6波流行においては、発症から短期間での重篤化や死亡が特徴であることを述べました。しかし、これはオミクロンの病態の特徴というよりも、mRNAワクチン接種の悪影響ではないかという個人的…

短期間での重篤化・致死はオミクロンの特徴?

オミクロン変異体による第6波流行において、いくつかの病態の特徴が示されています。その一つが、患者が肺炎を起こさず、短期間で重篤化し死亡する事例が多いことです。テレビで、ある医療専門家が、「あっという間に亡くなる」とコメントしていたことが耳に…

やはりワクチンmRNAは宿主細胞中でDNAに変換される

カテゴリー:感染症とCOVID-19 (2022年〜) 2022.03.09更新 はじめに もう2年近く前になりますが、私はCOVID-19ワクチンに対する期待と懸念を寄せるブログ記事を書きました(→集団免疫とワクチンーCOVID-19抑制へ向けての潮流)。期待はもちろんゲームチェン…

ワクチンmRNAと抗原タンパクは2ヶ月間体内で持続する

はじめにーTVでのワクチン副作用特集 今朝(2月21日)のNHK「あさイチ」では、COVID-19ワクチンの副作用(副反応)を特集していました。mRNAワクチン接種後の心筋炎、心膜炎が話題として出てきました。しかし、もうこれはれっきとした病気なので、これを副反…

mRNAワクチンは心筋へのT細胞浸潤と内皮の炎症を劇的に増加させる

はじめに 私は以前のブログ記事で、SARS-CoV-2の全スパイクタンパク質をコードするmRNAワクチンは安全性の面で問題があること、mRNAドラッグプラットフォームのワクチン応用自体が健康人には馴染まないことを述べました(→ワクチンとしてのスパイクの設計プ…

mRNAワクチンと免疫記憶

カテゴリー:感染症とCOVID-19 はじめに COVID-19 mRNAワクチンは、大量接種プログラムのワクチンとしては前例のないものです。パンデミックという危難時だからこそ、緊急使用許可を経て使われてきました。その効果については一定の治験を経て確認されている…

mRNAワクチンで作られたスパイクタンパクは血管を駆け巡る

はじめに COVID-19 mRNAワクチンを注射した際に、ヒト体内でどの程度抗原ができるか、その運命はどうなるのか、よくわかっていません。唯一の研究例として、ワクチンを接種した人の血液中にスパイクタンパク質を検出したOgataらの報告 [1] があります(→mRNA…

ブースター接種を巡って交錯する科学と政治的思惑

2021.09.18: 15:21更新 はじめに いまCOVID-19ワクチン接種先進国の間では、3度目の投与となるいわゆるブースター接種や4度目の投与が検討されています。イスラエルではすでに3度目の接種が実施されていますが、それにもかかわらず、いま感染者が急増し、1万…

いま一般人に対するワクチンのブースター接種は必要ない

はじめに 世界のワクチン接種先進国の間では、いまCOVID-19感染のリバウンドやワクチンの効力の低下に鑑みて、完全接種後の余剰分について追加接種(ブースター接種)を行なうことを検討しています。イスラエルのように、すでに実施している国もあります。 …

SARS-CoV-2スパイクタンパク質とヒト生殖系タンパク質の分子擬態

はじめに SARS-CoV-2感染症(COVID-19)が女性の生殖能力に影響を与える可能性を示唆する新しい研究結果が、イスラエル、イタリア、フランス、ロシアの共同研究チームによって発表されました。本研究の成果は、American Journal of Reproductive Immunology…

ボッシェ仮説とそれへの批判を考える

この記事は以下のURLに移動しました。 https://drtaira.hatenablog.com/entry/2021/08/14/094816

ワクチン接種へのためらい率は高学歴者で最も高い

はじめに 今年6月、国立精神・神経医療研究センターの研究グループが、「COVID-19ワクチン接種をためらう人は低所得、低学歴の人が多い」という研究論文 [1] を発表し、メディアもすぐにこれを取り上げて報道しました。私は前のブログ(→ワクチン推進論文の…

COVID-19ワクチンとブレイクスルー感染:情報リテラシーが問われる

はじめに いまパンデミックの最中にあって、欧米や日本で接種が進められているCOVID-19ワクチンは、mRNAワクチンが主流です。この核酸ベースのワクチンについては、以前から研究されてはいるものの、感染症のワクチンとして適用されたのは今回が初めてです。…

ワクチン推進論文のミスリード−低所得者層が接種をためらう?

はじめに 先月(2021年6月)下旬、日本経済新聞が「ワクチン拒否は1割 全国ネット調査、若い女性目立つ」という記事 [1] を配信しているのが目に留まりました。この記事は、国立精神・神経医療研究センターによる新型コロナウイルスワクチンに関するインター…

mRNAワクチンへの疑念ー脂質ナノ粒子が卵巣に蓄積?

はじめに COVID-19-mRNAワクチンについては、主として安全性の面から、ツイッターなどのSNS上でさまざまな懸念や噂が広がっています。また、根拠のない明らかなデマと思われる情報までが飛び交っています。国や専門家は当然ながらこれらの噂やデマを否定し、…

COVID-19ワクチンは妊娠、生殖への影響があるか?

はじめに COVID-19ワクチンについては、ネット上で様々なデマ情報が飛び交っています。最も有名になったデマ情報の一つは、2020年12月にアップされたブログ記事です。ファイザー社の上級社員が、ワクチン接種によってつくられる抗体が胎盤を攻撃する可能性が…

核酸ワクチンへの疑問ーマローン博士の主張を考える

カテゴリー:感染症とCOVID-19 はじめに 私は1年以上も前に、新型コロナウイルス感染症COVID-19のパンデミックを終息させるものとして、ワクチンに期待するとの主旨のブログ記事を書きました(→集団免疫とワクチンーCOVID-19抑制へ向けての潮流)。そして今…

ワクチンとしてのスパイクの設計プログラムの可否

カテゴリー:感染症とCOVID-19 はじめに 今日(6月9日)開かれた党首討論で、菅義偉総理大臣は「強制的に検査を行なうことができない中でどうやってやるのだ」と枝野幸男代表(立憲民主党)に逆質問していた一方で、「ワクチンは切り札」と述べていました。…

mRNAワクチン接種は実験的遺伝子治療?

はじめに いま世界中でCOVID-19用のワクチンが拡大しつつあり、日本でも急速に接種が進められています。この中でもmRNAワクチンが優先的に用いられており、ファイザー製とモデルナ製がその中心です。メディア報道では、パンデミック終息への切り札(game cha…

mRNAワクチンの潜在的悪影響を示唆するSeneffらの論文の意義

カテゴリー:感染症とCOVID-19 2021.06.03更新 はじめに 前のブログ記事で、最近出版された論文の中で気になっているものの一つとしてステファニー・セネフ(Stephanie Seneff)博士とグレグ・ナイ(Greg Nigh)博士の総説 [1] を挙げました(→新型コロナウ…