Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

#昆虫の観察

車にとまっていたエビガラスズメ

駐車場に停めていた車に乗ろうとしたら、横の車に大きなスズメガがとまっているのを見つけました(写真1)。遠目には白っぽい翅の模様がはっきりせず、名前がわかりません。 写真1 もっと近づいてジッと観察しましたが、翅の鱗粉がかなりとれていて、やはり…

フラッシュ撮影のチョウ

チョウは昼間(とくに午前中)活動し、夕方になると眠りにつきます。なので、フラッシュを焚いて撮影することなど通常はありません。 今日買い物を終えて家路を急ぐ中、18時を過ぎ、辺りが暗くなってきました。それでも木の枝の葉上にぼやっと白いものが見え…

イネ科植物とホソハリカメムシ

ウチの裏庭には、この時期、メヒシバ(Digitaria ciliaris)(写真1) やエノコログサ(Setaria viridis)(写真2) などの、イネ科の植物が繁っています。草刈りしなければと思いつつ、今夏の猛暑で作業をサボっています。 写真1 写真2 イネ科植物を食べる昆虫…

家の中の虫

人家の中には、たとえそれが街の真ん中にあったとしても、よく虫が飛来します。私が子供の頃は、夏になるとよくカブトムシが入ってきていましたが、今はさすがにそれはなくなりました。 前のページでも紹介しましたが、今住んでいるウチにも、どこから入って…

キイロスズメ

スズメガ科の仲間は、よく建物の壁に長時間止まっていることがあります(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16334918.html)。ガは基本的に夜行性であり、光(とくにブルーライト)に反応する性質があるので、光を反射しやすい白い壁には集まりやすい…

イラガの毒針

前のページで、チャドクガ(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16323738.html)やホタルガ(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16421034.html)などの、毒を持っているガの仲間を紹介しました。一方、毒針の強さという点では、イラガ科のガの…

ヒナタイノコヅチにとまる幼虫

ヒナタイノコヅチ(Achyranthes bidentata var. tomentosa, Achyranthes bidentata var. fauriei)は、ヒユ科イノコヅチ属の多年生草本です。日当たりの良い草むらや道端などによく生えています(写真1)。 写真1 強風の中歩いていたら、路傍に生えているヒ…

セスジスズメ3齢幼虫の歩行

セスジスズメ(Theretra oldenlandiae)は、日本全土で最も普通に見られるスズメガ科のガです。その幼虫の姿もひんぱんに見ることができます。幼虫は広食性で、ブドウ科、サトイモ科、アカネ科、ツリフネソウ科などの植物の葉を盛んに食べます。以前のブログ…

アベリアとヤブガラシに群がる虫

春から秋まで、あちこちで見かける花の一つとして、アベリア(abelia)があります。公園や建物の中庭、周囲の植栽としてよく使われている植物です(写真1)。花に近づくといい匂いがします。 写真1 一方、ヤブガラシ(Cayratia japonica)は、その名のとおり…

今朝の昆虫-8/27(ホオズキカメムシほか)

朝ゴミ出しをしていたら、柵に逆さまに止まっているホオズキカメムシ(Acanthocoris sordidus)を見つけました(写真1)。ヘリカメムシ科のカメムシの1種です。名前のとおり、ホオズキを含むナス科植物などの害虫として知られています。写真のものは体長12 m…

朝陽を浴びるウラギンシジミ

チョウはオスとメスとで色調や模様が異なる種類が多いですが、ウラギンシジミ(Curetis acuta subsp. paracuta)もその一つです。写真は朝陽を浴びるウラギンシジミのオスです。開長が20-27 cm程度のチョウです。 ウラギンシジミは、シジミチョウ科ウラギン…

ホシホウジャクの幼虫

ホシホウジャク(Macroglossum pyrrhosticta)は、ホシヒメホウジャク(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16410809.html)に似たスズメガ科のガです。成虫は、こげ茶色のまだら模様の前翅と黄褐色の後翅をもちます。花の周りをホバリングしながら飛…

獲物を捕らえたシオヤアブ

シオヤアブ(Promachus yesonicus)は、カマキリと並び称される昆虫界きっての肉食ハンターです。同じ双翅目(ハエ目)の強力なハンターであるスズメバチも襲うことがあり、私も目撃したことがあります。 今日は、路上にじっとしているシオヤアブのメスを見…

羽化したてのアオスジアゲハ

アオスジアゲハ(Graphium sarpedon)は、アゲハチョウ科の中で最も普通に市街地で見られるチョウの一種です。とくに、公園、街路樹、照葉樹林などで、めまぐるしく飛び回っている姿が見られます。 成虫は初夏から年4回ほど発生し、この時期は3回目の発生の…

ラベンダーに群がるセセリチョウ

都市やその周辺では年々昆虫の種の数が減少していることはよく知られています。それでも、都市近郊の緑が多い公園には、まだたくさんの種を見ることができます。比較的広い都市近郊の公園の一つとしては、船橋市が姉妹都市であるデンマーク・オーデンセ市の…

ツマグロヒョウモンの目撃頻度

以前のページでも紹介したように、国内で分布を広げている(北上を続けている)チョウの一つとしてツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius)が挙げられます(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16276882.html)。このチョウは、オスとメスでは翅の模…

ペチュニアとキアゲハ

ペチュニア(Petunia)は、ナス科ペチュニア属に属する草本の総称であり、園芸植物として観賞されています。花の色はピンク、赤、赤紫、紫、青紫、白、白黄など多彩で、花容もバラエティに富みます。 今日、通り沿いにピンク・紫のペチュニアを見つけ、しば…

ユズの上にいたムラサキツバメ

ユズ(柚子、Citrus junos)はミカン属の常緑小高木であり、その実の消費量・生産量はともに日本で最大の柑橘類です。今日、ホームセンターで売られているユズの木を見ていたら、葉に食害の跡がありました。「ああー、アゲハがいるな」と思って探してみたら…

歩道の上のクスアオシャク

クスノキの並木がある歩道を歩いていたら、クスアオシャク(Pelagodes subquadrarius)が地面にいました。シャクガ科・アオシャク亜科のガの一種で、クスノキが幼虫食餌植物です。薄い青緑の色の翅がきれいです。 アオシャクの種類はたくさんあって種の識別…

窓に止まるノコギリクワガタ

ビルの廊下を歩いていたら、窓の外側にノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus)がへばりついているのを見つけました。日本国内に広く生息している、代表的な大型種のクワガタムシです。 本種は、個体によって大きさや顎の形(ノコギリの部分)が大きく…

ヤブガラシとセスジスズメの幼虫

通りを歩いていたら、クズとヤブガラシ(ビンボウカズラ、Cayratia japonica)が混生している草むらに、セスジスズメ(Theretra oldenlandiae)の幼虫が数頭いるのを見つけました。ヤブガラシの葉を食べていました。体長が8-9 cmくらいあり、幼虫としては大…

今日出会ったタテハ-アカボシゴマダラ

今日は家から出かけて最寄りの駅に行くまでの10分くらいの間に、立て続けにタテハチョウ科のチョウ4種に遭遇しました。 まず玄関から出た瞬間に、家の庭の芝生の上にアカボシゴマダラHestina assimilisがバタついているのを見つけました。初めてのことでちょ…

今日の昆虫-8/9

今日、ウチの庭にいた、そして買い物の行き帰りに出会った昆虫を撮ってみました。まずは、レモンの葉の上にいたオンブバッタ(Atractomorpha lata)のオスです(写真1)。大きさは24 mmでした。 写真1 写真2は、一昨日も雨の中でヒサカキの葉を食べていた(h…

雨の日の昆虫

今日は雨の中、食品添加物の実態調査のために、スーパーマーケット巡りをしました。ついでに、途中途中の道で木々や草むらを見つけては、昆虫たちの雨宿り状況を観察しました。雨の日は、葉の裏側や陰などに昆虫が止まっていることが多いのですが、今日は時…

ヒサカキとホタルガの幼虫

今日は朝から雨です。雨に濡れたヒサカキ(Eurya japonica)を見ていたら、ホタルガ(Pidorus glaucopis)の幼虫がいました(図1)。葉はところどころ茶色に変色していますが、食害の跡です。成虫は、黒色に白い帯が走る翅をもっていて、以前のページでも紹…

ショウリョウバッタ

昼間の散歩の途中に、ショウリョウバッタ(Acrida cinerea)に出会いました。バッタ目・バッタ科に分類される昆虫の一種です。胴体の部分は9 cmくらいありました。 ショウリョウバッタは、日本に分布するバッタの中では最も大きい種で、メスだと体長8–9 cmに…

アオバハゴロモの成虫

前回、ウチの庭のベイリーフやベニカナメモチに止まる、アオバハゴロモ(Geisha distinctissima)の幼虫を紹介しました(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16384160.html)。この白い綿くずのように見える幼虫は、ところかまわず、ありとあらゆる草…

ヘクソカズラを食べるホシヒメホウジャク

早朝、庭の植栽に水やりをしていたら、つる性多年草のヘクソカズラ(Paederia scandens)の茎上に、ホシヒメホウジャク(Neogurelca himachala sangaica)の幼虫を見つけました(図1)。 図1. ヘクソカズラに止まるホシヒメホウジャクの幼虫 葉の上に褐色型…

路上のオオスカシバ

オオスカシバ(Cephonodes hylas)は鱗翅目、スズメガ科のガの一種です。その名のとおり、翅が透明なガで、目にも止まらない速さの羽ばたきで、直線的に飛んだり、空中で止まったりしますので、ハチと間違えられることがあります。頭部から胸部にかけては鮮…

アブラゼミの抜け殻

先日は、クスノキに止まるアブラゼミの画像を紹介しましたが、今日は幼虫の抜け殻の集団をアップします。 ウチの近くで、家の壁や門、木の幹や葉っぱにやたらに止まっている場所があり、撮ってきました。写真の左は葉っぱに6頭が止まっていますが、一度に羽…