Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

#昆虫の観察

セイタカアワダチソウと昆虫-3

今日は午後から、昆虫の定点観察場所であるセイタカアワダチソウが繁る梅樹林休耕地に行きました。今まで2回にわたって吸蜜に集まる昆虫を紹介してきましたが↓、今日は3回目です。 ●セイタカアワダチソウと昆虫 https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/165…

ダイミョウセセリ

昨日、いつもとおりカタバミが咲くグリーンベルトを歩いていたら、ダイミョウセセリ Daimio tethys がいました。黒地に白帯のあるセセリチョウです。ベニカタバミの花にしがみついていました(写真1)。ちょっと見にくいですが口吻を伸ばして吸蜜しています…

セイタカアワダチソウと昆虫-2

前回の記事で紹介しましたように、今が盛りであるセイタカアワダチソウにはハチ目、ハエ目を中心としてたくさんの昆虫が集まっています(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16525105.html)。ここでは、前回紹介できなかったものをいくつかアップしま…

イネカメムシ

家の中で仕事をしていたら、小さな虫が這っている姿が目に入りました。何だろうと思って近づいてみたらイネカメムシ(Niphe elongata)でした(写真1)。 カメムシ科の仲間ですが、カメムシによく見られる前胸部左右の出っ張りがほとんどありません。また、…

キタテハとアキアカネ

今朝も日常的に定点観察を行なっている近くのグリーンベルトに行きました。主目的はヤマトシジミの産卵行動を見ることですが、このところ、オレンジ色が強い秋型のキタテハ(Polygonia c-aureum)が多く見られ、秋を感じさせます。 地面近くに止まるキタテハ…

雨の日のホシホウジャク

今日は朝から雨です。玄関前のポストまで新聞を取りに行き、横に生えているアメジストセージ(写真1左)を見たら、雨の日にもかかわらずホシホウジャク Macroglossum pyrrhosticta が訪れていました(写真1右)。 写真1 ホバリングしながら吸蜜する姿をカメ…

秋のアカタテハ

アカタテハ(Vanessa indica)と言えば、その翅の色と相まって秋を感じさせるタテハチョウの代表格です。本種自身は春から秋まで目撃できるチョウですが、秋にとくに個体数が多くなります。 今日も仕事前に、ヤマトシジミの定点観察の場所としている近くのグ…

セイタカアワダチソウと昆虫

この時期セイタカアワダチソウ Solidago canadensis var. scabra があちこちで黄色い花を咲かせています(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16514244.html)。昆虫はこの花が大好きなようで、たくさんの種類が寄ってきています。 前回は風が強すぎて…

カタバミとシジミチョウ

私はシジミチョウの普通種、ヤマトシジミ(Zizeeria maha)の定点観察を数年続けています。悩みのタネがその場所での植生の変化です。たとえば、草刈りや地ならしや工事があって食草のカタバミ(Oxalis corniculata)がつぶされたり除去されたりすると、まっ…

カマキリ3種

ウチの近くの小公園は通りに面してエノキが生えています。通りすがりにそこを何となく見たら、目の高さの葉の上にカマキリがいてこっちを見ていました(写真1)。ハラビロカマキリ(Hierodula patellifera)です。前脚の付け根あたりに特徴的な黄色いイボが…

ツマグロヒョウモンの模様の多様性

ツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius)は、国産のヒョウモンチョウの中では珍しく、南方系のヒョウモンチョウの仲間です。いま北上化を続けており、食草とするスミレ科植物(園芸用のパンジーやヴィオラ)の人為的移動・拡大と地球温暖化が関わっている…

オキザリスとヤマトシジミ

ヤマトシジミ(Zizeeria maha)の幼虫の食草はカタバミ(Oxalis corniculata)ですが、カタバミ属(オキザリス、Oxalis)には観賞用に移入されたいろいろな種があり、国内で広く野生化(帰化)しています。私は以前からこれらのオキザリスとヤマトシジミとの…

ヤママユ

ヤママユガ科のガはいずれも大型で迫力があります。日本在来の代表的な種がヤママユ(Antheraea yamamai)であり、北海道から九州にかけて分布しています。 昔は街中でも電柱や神社の外灯によく飛来して止まっていたものですが、近年は目撃する回数がめっき…

フタトガリアオイガ

近所のフヨウの木に赤と白の花が混在しているのを見つけ、写真を取ろうとしていたら、葉の上にフタトガリアオイガ(Xanthodes transversa)の幼虫がいました(写真1)。ヤガ科、アオイガ亜科のガです。 5年ほど前に、ウチで植えていたオクラ(Abelmoschus es…

ルリタテハ

ルリタテハ(Kaniska canace)はチョウ目タテハチョウ科ルリタテハ属の唯一の種で、青白い帯が入る濃紺の翅をもつ開長6 cm前後のチョウです(図1)。 図1. ルリタテハの標本(開翅長: 64 mm) 今日道を歩いていたら、車道の上を黒っぽいチョウが止まったり飛…

秋のツマグロヒョウモン

10月10日は前回の東京オリンピックの開会式の日ですね。白黒のテレビで観たことを記憶しています。その後体育の日として祝日になりました。というわけで関係ありませんが、今日はデスクワークをやめてアカボシゴマダラの観察定点をぐるりと回ってみました。…

朝のシジミチョウ

朝、ウチの玄関を開けると、いつものヤマトシジミとは明らかに飛び方が違うシジミチョウが舞っていました。ウラナミシジミ(Lampides boeticus)です(写真1)。色や後ろ翅の模様からメスだと思われます。名前のとおり裏面に白い波模様がありますが、確認の…

アカシマサシガメ

お昼、スーパーマーケットの入り口横にあるプラスチック回収箱に廃プラスチックトレーを入れていたら、少し離れたところで5歳くらいの男児がしゃがみこんでいるのが見えました。「どうしたんだろう?」と思って見ていたら、どうやらコンクリートの地面の上を…

秋祭りの公園のチョウ

近くの街で秋祭りを催しているというので電車に乗って出かけました。駅前の会場では吹奏楽団やジャズバンドのライヴ演奏があったり、模擬店やさまざまな企画ブースが立ち並んでいて賑わっていました。 駅近くの公園でもステージ企画で賑わっていて屋台も並ん…

クロオオアリ(その2)

ウチでは植木鉢を利用した生ゴミ処理を行っています(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16209089.html)。夏の間は40℃を軽く超していた処理器内ですが (https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16388476.html)、このところの雨続きで30℃台になっ…

クロオオアリ

家の外壁の上をけっこうなスピードで移動する大型のアリを見つけました。クロオオアリ(Camponotus japonicus)です。急いで撮影し、体長を測ったところ12 mmほどありました(図1)。日本本土に分布するアリの中では、ムネアカオオアリと並んで最大となる大…

今日の昆虫-10/2

台風24号が通り去った後、定点観察の公園内の花壇がどうなっているのか見に行きました。マリーゴールドやメランポジウムなどの花が咲いている花壇で、いつもたくさんの昆虫が集まってきます(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16492710.html)。 公…

雨の日でも安定のチョウ

北海道と東北の一部を除く日本全土で見られるチョウの普通種として、ヤマトシジミとインチモンジセセリが挙げられます。とくに関東以南で、最もひんぱんに見ることのできるチョウと言えるでしょう。 今日は台風24号の影響もあって雨天ですが、街角の花壇を見…

今日の昆虫-9/28

今日は晴れたので、午後から昆虫の定点観察の場所にしている公園に行きました。いつもの普通の種の昆虫達ですが、いくつか紹介します。とくに花壇のマリーゴールドには多数の昆虫が吸蜜に訪れていました。 まず、ツマグロヒョウモン(Argyreus hyperbius)の…

ホタルガー秋の発生

昨日うっかり消去してしまった記事を再度載せます。 この時期、またホタルガ(Pidorus glaucopis)の成虫の発生が見られるようになりました。初夏と秋(9月)に発生することが知られています。6月に発生している様子は以前のページで紹介しました(https://b…

クチナシとオオスカシバ

以前のページで、オオスカシバ(Cephonodes hylas)の幼虫との路上遭遇について紹介しました(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16409683.html)。 そこでも述べましたが、ウチのクチナシは一時期オオスカシバの幼虫によると思われる食害に見舞われ…

バッタとカマキリ

先週、朝方に家の庭にバッタがいたことを書きましたが(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16472170.html)、今朝も周辺でバッタ目やカマキリ目の昆虫がいました。 最初は、バッタ目トノサマバッタ亜科のクルマバッタモドキ(Oedaleus infernalis)え…

ヒメアカタテハの飛翔

ヒメアカタテハが吸蜜から飛び立つところを連写してみました。 飛び立ってすぐには口吻は伸びたままですね。

めざせ、昆虫マスター

今日は日曜日で、千葉県松戸市の公園「21世紀の森と広場」で開催された「めざせ、こんちゅうマスター」〜秋の昆虫観察会という野外講座に参加してきました(図1)。事前に電話で申し込みをするとき「大人でもいいですか?」と念を押して訊いたところ、OKとい…

朝のバッタ

秋雨前線の影響でしょうか、本州以南は天気がよくないようです。雨がシトシト降っています。 昨日の朝、家を出るときに、どういうわけか周りにバッタがたくさんいました。しかもメスばかりです。写真1はオンブバッタ(Atractomorpha lata)のメスです。体長…