家の中で仕事をしていたら、小さな虫が這っている姿が目に入りました。何だろうと思って近づいてみたら
イネカメムシ(
Niphe elongata)でした(
写真1)。
カメムシ科の仲間ですが、
カメムシによく見られる前胸部左右の出っ張りがほとんどありません。また、触ってもいわゆる
カメムシ臭がありません。同じ
カメムシ科の類似種としてシロヘリ
カメムシがいますが、前胸背部の小さな
黒点があることで前者と区別できます。
ネット情報では体長12〜13 mmとありましたが、この個体は約10 mmと小柄でした(写真2)。
イネ
カメムシはその名のとおり、
エノコログサなどの
イネ科植物に寄生し、イネの害虫として知られています。埼玉県や千葉県では
絶滅危惧種I–II類として指定されているようです。
一通り観察した後、とても明るい今宵の満月が照らす庭に放しました。