日本で最も歴史があり、発達した園芸植物の一つといえば、アサガオ(Ipomoea nil)でしょう。ヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物です。ちなみに、一般的な作物であるサツマイモ(Ipomoea batatas)やヨウサイ(クウシンサイ、Ipomoea aquatica)は、同属近縁種です。
今、ウチの周囲では、朝方になるとマルバアサガオ(Ipomoea purpurea)が美しい花を咲かせています。アサガオに似ていますが、葉が和名のとおり、丸いハート形をしていることで区別できます(写真1)。本種は熱帯アメリカ原産で、江戸時代には移入されているそうです。
写真1
種形容名の"purpurea"に相応しく、鮮やかな群青色〜紫色の花で、中心から5角形の濃いラインが伸びています(写真2)。
写真2
上記写真とは別の日の朝9時半です(写真3)。
写真3
写真3と同日の12時半で、同じ位置での画像です(写真4)。
写真4
よく見ると、アルバアサガオのツルの上にホオズキカメムシ(Acanthocoris sordidus)がたくさんいました(写真5左、矢印)。ところどころ、ツルが絡みついている金属柵上に、群れながら存在しています(写真5右)。
写真5
2週間前、同じ金属柵の延長線上に、ホオズキカメムシが一頭いるのを見たのですが(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16447557.html)、このマルバアサガオに発生したのですね。体長は、以前記載したとおり、12mm程度です(写真6)。
幼虫は葉と茎から、成虫は茎から吸汁します。集団を作って生活し、その中でオスがハレムを形成すると言われています。
写真6