Dr. Tairaのブログ

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アカシマサシガメ


お昼、スーパーマーケットの入り口横にあるプラスチック回収箱に廃プラスチックトレーを入れていたら、少し離れたところで5歳くらいの男児がしゃがみこんでいるのが見えました。「どうしたんだろう?」と思って見ていたら、どうやらコンクリートの地面の上を虫が這っていることに興味を示しているようでした。

そしたら母親が寄ってきて、「汚いからやめなさい」と叱りながら、子供の手を取ってサッサと歩き出しました。子供は少し名残惜しそうな感じで、母親といっしょにお店の中に入って行きました。

その場所に近づいてみたら、アカシマサシガメHaematoloecha nigrorufa)がいました。カメムシ目サシガメ科のカメムシの仲間です。ヤスデやワラジムシに口吻を刺し体液を吸って生きている昆虫です。こんなコンクリートとプラスチックだらけの人工環境にやって来て、何しているんでしょう。

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それにしても、せっかく自然の生き物に興味をもっていた子供なのに、母親の態度は少し残念でした。彼にはその感性を大事に育ってもらいたいものです。