昨日、いつもとおりカタバミが咲くグリーンベルトを歩いていたら、ダイミョウセセリ Daimio tethys がいました。黒地に白帯のあるセセリチョウです。ベニカタバミの花にしがみついていました(写真1)。ちょっと見にくいですが口吻を伸ばして吸蜜しています。
写真1
100 mほど歩いたところにある別のベニカタバミの群生場所にもダイミョウセセリが吸蜜していて少々驚きました(写真2)。都市の真ん中で本種を、しかも複数目撃することは珍しいです。
写真2
近づいて写真を撮り続けていたら、近くの葉っぱの上にサッと移動しました(写真3)。セセリチョウの仲間は、イチモンジセセリのように翅を立ててとまるものが多いですが、ダイミョウセセリは通常翅を完全に開いてとまります。一見ある種のガのようです。
写真3
写真3の個体は後翅に白帯がなく、いわゆる関東型と言われるタイプです。関西以西の個体には後翅に白帯がありますが、その模様は地域によってずいぶん異なります。
ダイミョウセセリは開長で30-40 mmの大きさとされています。この個体は開長41 mmほどあり、本種としては大きい方でした(写真4)。
写真4