Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

セイタカアワダチソウと昆虫-3


今日は午後から、昆虫の定点観察場所であるセイタカアワダチソウが繁る梅樹林休耕地に行きました。今まで2回にわたって吸蜜に集まる昆虫を紹介してきましたが↓、今日は3回目です。


天候が曇りがちで日差しがよくなかったせいでしょうか、ハラナガツチバチやオオハナアブなどの目だつハチ目、ハエ目昆虫がほとんどいませんでした。

目を凝らしながらしばらく周囲を歩いていたら、遠くにシジミチョウの姿が見えました。ムラサキシジミ Narathura japonica ではないですか(写真1)。ショボいデジカメのズーム機能をいっぱいに効かせて撮りました。さらにそれをPC上で拡大したので、画像が荒いです。

イメージ 1
写真1

写真2を撮った後に、きれいな青紫色の翅を開き始めました。これはチャンスと思いシャッターを切ろうとしたら、横からウラナミシジミが飛んできて邪魔されました。2頭ともあっという間に飛んで行きました。

表の翅が撮れなければ、90%価値が下がります。どこが「ムラサキなんだ」と言われそうです。

イメージ 2
写真2

3回ほど周囲を歩き回って、モンキチョウツマグロヒョウモン、キタテハ、ウラナミシジミが飛翔する姿は見ることができまたものの、めぼしい被写体はいないとあきらめかけていたら、正面にセセリチョウが止まっている姿が目にとまりました。

よく見たらチャバネセセリ Pelopidas mathias でした(写真3)。あちこちに山のようにいるイチモンジセセリと比べると圧倒的に数が少ないセセリチョウで、この地域では稀にしか見たことはありません。

イメージ 4
写真3

それにしてもこの個体は、胴体の黄緑色が強いです(写真4)。後翅も黄緑色がかっています。こんなに緑が濃いチャバネセセリは見たことがありません。

イメージ 3
写真4