Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

ナシケンモンの幼虫


前のページで紹介したセイタカアワダチソウが繁る場所(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16534681.html)の横には荒地があり、キクイモ Helianthus tuberosus が生えています。キクイモは日本では外来種として知られているキク科ヒマワリ属の多年草です(写真1)。草といっても2〜3 mの大きさになります。

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写真1

写真1のように大きな黄色い花を咲かせますが、茎や葉には細かいトゲが密生していて(写真2)、安易に触るとケガをします。

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写真2

今日キクイモのそばを通りかかったら、葉の上にナシケンモン Viminia rumicis の幼虫を見つけました(写真3)。ナシケンモンはヤガ科ケンモンヤガ亜科の一種で、この仲間の中では最も普通に見られます。

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写真3

幼虫は広食性でバラ科アブラナ科マメ科タデ科、ヤナギ科、アオイ科、キク科などのいろいろな植物を食べます。キクイモの葉の上にいても不思議ではありません。

見つけた幼虫は黒地に赤い線とオレンジや白の斑点があり、白と黒のフサフサした毛が生えたいわゆるケムシです(写真4)。体色や模様については、個体によっていろいろ変化があります。

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写真4

体長は23 mmほどでした。終齢幼虫は30 mmを超えますので、これから成長していく段階です(写真5

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写真5