Dr. Tairaのブログ

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ヒナタイノコヅチにとまる幼虫


ヒナタイノコヅチAchyranthes bidentata var. tomentosa, Achyranthes bidentata var. fauriei)は、ヒユ科イノコヅチ属の多年生草本です。日当たりの良い草むらや道端などによく生えています(写真1)。

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写真1

強風の中歩いていたら、路傍に生えているヒナタノコヅチの葉の陰に、緑色の幼虫がへばりついているのが見えました(写真2)。

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写真2

何だろうと思って近づいてみたら、スズメガの仲間、ホシホウジャクMacroglossum pyrrhosticta)の幼虫でした(写真3)。

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写真3

ホシホウジャクの幼虫は、アカネ科のヘクソカズラhttps://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16457222.html)やアカネを食草とします。どうして、ヒナタイノコヅチにいるのだろうと思ってよくよく見たら、その茎にヘクソカズラと思われるつるが巻きついていました(写真4)。

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写真4

いつものとおり、大きさを確かめようと思って手にとってみたら、早速オレンジ色の吐瀉物をかけられました。尾角を除いた体長は54 mmでした。前回見つけたもの(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16440968.html)よりも7 mmほど大きいですが、これが終齢の通常の大きさだと思います。

けっこうな勢いで逃げるので(写真5)、すぐに近くのヘクソカズラに戻しました。

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写真5