通りを歩いていたら、クズとヤブガラシ(ビンボウカズラ、Cayratia japonica)が混生している草むらに、セスジスズメ(Theretra oldenlandiae)の幼虫が数頭いるのを見つけました。ヤブガラシの葉を食べていました。体長が8-9 cmくらいあり、幼虫としては大きい方です(図1)。
図1. ヤブカラシの茎に止まるセスジスズメの幼虫
以前、ベニスズメの幼虫でも紹介しましたが(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16394221.html)、スズメガ科の幼虫には、外敵を驚かすための眼状紋がよく見られます(図2)。
図2. セスジスズメの幼虫に見られる眼状紋(矢印)
スズメガの幼虫はとくにそうですが、外敵に襲われた際に、敵への警告として、口から液体の吐瀉物を出すことがあります。幼虫類は植物の葉を食べるので、この液体は緑色から褐色をしています。一見、気味が悪いですが無毒です。今回、優しく掴もうとしましたが、残念ながら敵とみなされて、吐瀉物をかけられてしまいました。
図3. セスジスズメの幼虫からかけられた緑色の吐瀉物(矢印)