Dr. Tairaのブログ

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朝陽を浴びるウラギンシジミ


チョウはオスとメスとで色調や模様が異なる種類が多いですが、ウラギンシジミCuretis acuta subsp. paracuta)もその一つです。写真は朝陽を浴びるウラギンシジミのオスです。開長が20-27 cm程度のチョウです。

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ウラギンシジミは、シジミチョウ科ウラギンシジミ属に分類されます。その名のとおり、翅の裏は銀白色ですが、表側はオスでは茶色地にオレンジ色に、メスではそのオレンジ部分が白色または淡い水色になります。飛んでいるときは、裏側の銀白色が目立ちます。

ウラギンシジミも典型的な暖地性のチョウで、日本では本州以南に分布しますが、やはり北上化の傾向にあるようです。幼虫の食草であるマメ科のクズ、フジなどの分布にも影響します。私が観察の定点の一つとしておいた場所で、開発のためにクズが伐採されてしまい、急にいなくなったことを経験しています。