Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

#ワクチン

ワクチン未接種者に対して汚名を着せることは不当

どうも、COVID-19パンデミックやCOVID-19ワクチンは、為政者や科学者の頭の中までおかしくしてしまうようです。 米国疾病対策センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー所長は、7月16日の記者会見で「ワクチン未接種者のパンデミックが起きつつある」と警告し…

いま一般人に対するワクチンのブースター接種は必要ない

はじめに 世界のワクチン接種先進国の間では、いまCOVID-19感染のリバウンドやワクチンの効力の低下に鑑みて、完全接種後の余剰分について追加接種(ブースター接種)を行なうことを検討しています。イスラエルのように、すでに実施している国もあります。 …

COVID-19ワクチン接種者はスーパースプレッダーになり得る?

-はじめに 前のブログ記事で、COVID-19ワクチン接種者のワクチン・ブレイクスルー感染について取り上げ、いま世界中の国が進めている大量ワクチン接種プログラムについて、デマやプロパガンダに踊らされない情報リテラシーをもつことの大切さについて述べま…

ボッシェ仮説とそれへの批判を考える

はじめに ベルギーのウイルス学者ヴァンデン・ボッシュ(Geert Vanden Bossche)博士は、自分のウェブページ [1] で、免疫逃避ウイルスの出現を促すとして、COVID-19用の大量ワクチン中止を呼びかける自説を展開しています。そして、ワクチンに替わって抗ウ…

ワクチン接種へのためらい率は高学歴者で最も高い

はじめに 今年6月、国立精神・神経医療研究センターの研究グループが、「COVID-19ワクチン接種をためらう人は低所得、低学歴の人が多い」という研究論文 [1] を発表し、メディアもすぐにこれを取り上げて報道しました。私は前のブログ(→ワクチン推進論文の…

ワクチン推進論文のミスリード−低所得者層が接種をためらう?

はじめに 先月(2021年6月)下旬、日本経済新聞が「ワクチン拒否は1割 全国ネット調査、若い女性目立つ」という記事 [1] を配信しているのが目に留まりました。この記事は、国立精神・神経医療研究センターによる新型コロナウイルスワクチンに関するインター…

mRNAワクチンを受けた人から抗原タンパクと抗体を検出

はじめに いま日本でも遅ればせながら、急速に新型コロナウイルス感染症COVID-19のワクチン接種が進められています。ワクチンと言っても、従来のような病原体を不活化させたものあるいはその一部を接種するというやり方ではなく、SARS-CoV-2のスパイクタンパ…

COVID-19ワクチン:免疫の活性化と課題

はじめに いま世界中で、新型コロナウイルス感染症COVID-19のワクチン接種プログラムが進行中です。日本での進行状況も前のブログで紹介しました(→ワクチン後進国の日本)。 先月(2021年3月)、Nature Review Immunology 誌に、COVID-19ワクチンに関する総…

ワクチン後進国の日本

はじめに 昨年末から、各国において新型コロナウイルス感染症COVID-19に対するワクチン接種が始まりました。主流は米国ファイザー社やモデルナ社のmRNAワクチンです。そこであらためて明らかになったのが、日本のワクチン対策の遅れです。ここでその現状と問…

新型コロナウイルスに対するBCGワクチンの有効性に関する新たな知見

はじめに 米国の研究チームによる興味深い論文が、2020年8月13日、電子出版されました [1]。どこが興味深いかと言うと、新型コロナウイルスSARS-CoV-2のエンベロープのタンパク質が結核菌やらい菌の仲間であるマイコバクテリア(mycobacteria)の抗原タンパ…

ワクチン開発の時間を短縮するヒューマン・チャレンジ試験

いまネイチャー誌をはじめとする著名な有力科学雑誌はもとより、査読を経ないプレプリント論文掲載オンライン雑誌まで、新型肺炎COVID-19や新型コロナウイルスSARS-CoV-2に関する論文や記事が続々と掲載されています。この感染症の免疫やワクチン開発に関す…

BCG接種が新型コロナウイルス感染抑制に効く?

今週初め、このブログの別記事を書きながらサイエンス誌のコンテンツを見ていたら、実に興味深いタイトルが目に止まりました。「伝統的な結核菌のワクチンが新型コロナウイルスに対する刃となるか?」という内容です [1]。それは、世界で広く使われてきたい…