Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

#ウイルス

mRNAワクチン接種は実験的遺伝子治療?

はじめに いま世界中でCOVID-19用のワクチンが拡大しつつあり、日本でも急速に接種が進められています。この中でもmRNAワクチンが優先的に用いられており、ファイザー製とモデルナ製がその中心です。メディア報道では、パンデミック終息への切り札(game cha…

下水検査の現状

今朝のテレビ朝日「モーニングショー」では、下水中の新型コロナウイルスSARS-CoV-2のPCR検出について取りあげていました。下水中に変異ウイルスが検出されたことや地域の下水処理場を調査することで集中的な検査が可能になることなどをトピックとして伝えて…

新型コロナウイルスに対するBCGワクチンの有効性に関する新たな知見

はじめに 米国の研究チームによる興味深い論文が、2020年8月13日、電子出版されました [1]。どこが興味深いかと言うと、新型コロナウイルスSARS-CoV-2のエンベロープのタンパク質が結核菌やらい菌の仲間であるマイコバクテリア(mycobacteria)の抗原タンパ…

発症前から発症時の感染者のウイルス伝播力が強い?

はじめに 先日、韓国の研究チームによる「SARS-CoV-2の無症候性感染者と発症者のウイルス保持量はあまり変わらない」とする研究成果 [1] を紹介しました(→無症状感染者は発症者と同じウイルス量を保持する)。そしたら、今度は英国イングランド公衆衛生局(…

ウイルスの変異とPCR検査

はじめに 新型コロナウイルスSARS-CoV-2を検出するための検査としては、ウイルスのRNAを標的とするPCR検査、類似の核酸増幅法であるLAMPやSmartAmp、およびウイルス表面のタンパク質を標的とする抗原検査があります。日本ではPCR検査も抗原検査も感染を同定…

ウイルス感染症へのビタミンKの効果

私は以前から納豆を食べる習慣のある日本人は、ウイルス感染症にかかりにくいのではないか?と勝手に想像してきました。納豆には納豆菌(正式和名:枯草菌、学名:Bacillus subtilis)が豊富に含まれており、枯草菌の細胞中にはビタミンKが存在します。つま…

下水のウイルス監視システム

新型コロナウイルスの感染症については、第2波、第3波へ向けた対策が必要です。その中でも重要なのが、いかにして早く感染者を検査で見つけ出し、感染拡大を抑えるかということです。これまでの流行の過程で、COVID-19と当該ウイルスSARS-CoV-2に関するさま…

ゲノム疫学からみたCOVID-19流行パターン

中国湖北省武漢に端を発する新型コロナウイルス感染症COVID-19のパンデミックについては、「どのようにして世界に広がったか」を検証する疫学的研究が同時進行で実施されています。最も確実な証拠が得られるアプローチは、世界中の患者から得られた原因ウイ…

アビガンは救世主となるか?

現在、世界中の関心事となっているものの一つが、「新型コロナウイルス 感染COVID-19の治療薬がいまどうなっているか」ということです。ワクチンが当分期待できない現状においては、まずは特効薬の登場が求められます。私も日々テレビやインターネットを通じ…

ワクチン開発の時間を短縮するヒューマン・チャレンジ試験

いまネイチャー誌をはじめとする著名な有力科学雑誌はもとより、査読を経ないプレプリント論文掲載オンライン雑誌まで、新型肺炎COVID-19や新型コロナウイルスSARS-CoV-2に関する論文や記事が続々と掲載されています。この感染症の免疫やワクチン開発に関す…

BCG接種が新型コロナウイルス感染抑制に効く?

今週初め、このブログの別記事を書きながらサイエンス誌のコンテンツを見ていたら、実に興味深いタイトルが目に止まりました。「伝統的な結核菌のワクチンが新型コロナウイルスに対する刃となるか?」という内容です [1]。それは、世界で広く使われてきたい…

集団免疫とワクチンーCOVID-19抑制へ向けての潮流

はじめに テレビのニュースやワイドショーでは、連日のように新型コロナウイルスによる感染症COVID-19とその世界的流行(パンデミック)の経過について取り上げています。そして、今日(3月21日)のテレビ朝日のワイドショーでも紹介されていたのが「集団免…

新型コロナウイルスは人為的改変体ではない?

はじめに 新型感染症COVID-19の世界的流行(パンデミック)はヨーロッパや米国を中心に増大の傾向にあります。日本では現時点において感染者数は著しく増えていない状況にありますが、今日(3月19日)の専門家会議の声明を見れば油断できない状況であること…

パンデミック

世界保健機関 WHO のテドロス・アダノム事務局長は3月11日(日本時間3月12日)、新型コロナウイルス SARS-CoV-2 による新型肺炎感染症 COVID-19 について「パンデミック」に至ったと表明しました(図1)[1]。パンデミック(pandemic)とは病原微生物やウイル…

ウイルスの話

2022年↓ SARS-CoV-2類似のコウモリウイルス発見の意義 ステルスオミクロン 2021年↓ 日本で変異ウイルスの系統を「株」とよぶ不思議 オミクロン変異体が意味するもの SARS-CoV-2の組換えによる変異-オミクロン変異体の出現 エラー・カタストロフ限界説の誤解 …