Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

#植物の観察

通りでハイビスカスを楽しむ

この時期に身近に見られる大きな花と言えば、ハイビスカス(アオイ科フヨウ属)の仲間です。代表的な種として、フヨウ(Hibiscus mutabilis)やムクゲ(Hibiscus syriacus)などの落葉低木があります。しかし、一般的には、ハイビスカスというと、熱帯産のブ…

ヨウシュヤマゴボウ

中学生の頃、毒があるのに食べたことのある植物があります。ヨウシュヤマゴボウ(Phytolacca americana)です。ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草で、帰化植物の一つです。写真1は、近くの道端に生えていたものです。 写真1 有毒植物のせいか、葉に食害の跡…

ヘクソカズラは臭い?

世の中には変な名前の植物がたくさんありますが、その中でも最もかわいそうな名の植物の一つがヘクソカズラ(Paederia scandens)でしょう。漢字で書くと屁糞葛(屁屎葛)となり、ご丁寧にも屁と糞がダブルでついています。 アカネ科ヘクソカズラ属のつる性…

マテバシイとコブシの実

周辺の公園や学校の校庭には、植樹されたマテバシイ(Lithocarpus edulis、シノニム :Pasania edulis)がたくさん見られます。ブナ科マテバシイ属の樹木で、いわゆるドングリの仲間の実をつけます(写真1)。 写真1 8月中旬にはまだ青かった実ですが(https…

エノキの観察

エノキ Celtis sinensis は、ニレ科(→アサ科)エノキ属の落葉高木であり、その葉はタテハチョウ科のオオムラサキ、ゴマダラチョウ、ヒオドシチョウやテングチョウなどの幼虫の食草でもあります。 今日は、福岡県筑後平野に見られるいくつかのエノキの定点観…

フヨウの花

この酷暑の中、フヨウ(Hibiscus mutabilis)の花が咲いていました。立派なフヨウの木で、3 mくらいの高さがあるでしょうか。 フヨウは、アオイ科フヨウ属の落葉低木で、同じ属のムクゲの花(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16362876.html)とよく…

サンゴジュの実

サンゴジュは、葉が耐火性なので、家の周りの生垣などに使われますが、サンゴジュハムシによる食害を受けやすい木です(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16333912.html)。ウチのサンゴジュも、相変わら葉がボロボロです。 この時期、街にある比較…

サルスベリの花

サルスベリ(Lagerstroemia indica)はミソハギ科の落葉中高木で、ツルツルとした木の幹が特徴です。子供の頃はよく登って遊んでいました。ピンク〜赤色の花を咲かせますが、それを見ると夏が来たと感じます。比較的長い期間(7月〜10月)紅色の花が咲いてい…

ピンクの花2種類

キョウチクトウ(Nerium oleander var. indicum)は、キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑低木です。漢字で夾竹桃と書きますが、葉がタケに、花がモモに似ていることに由来します。 写真1は、ウチの近くの通りの歩道に堂々と生えているもので、高さが3 m…

コブシの実

春先に白い花を咲かせるコブシ(Magnolia kobus)ですが、この時期はうっそうと葉っぱが茂った状態です。 近くの公園のコブシを通りがかりにふと見上げると、実がなっていました。ブドウの房のような集合果で、コブシの名の所以です。秋になると赤くなります…

オオキンケイギク

オオキンケイギク(Coreopsis lanceolata)はキク科の植物の一種で、5月から7月にかけて黄色い花を咲かせます。しかし、北アメリカ原産の宿根草であり、日本の生態系に重大な影響をおよぼすおそれがある植物として、外来生物法による「特定外来生物」に指定…

コリウス

園芸用の草花は、咲いた花の色や美しさを楽しむものが多いですが、葉っぱ自身の形や色合いに注目される、いわゆる観葉植物もあります。コリウス(Coleus)もその中の一つです。 街の中にもコリウスを見つけることができました。 コリウスはシソ科コリウス属…

街で見かけた樹木の実

街の中では、公園、道路、建物や住宅の周囲などに、植栽されたたくさんの樹木を見ることができます。この時期、よく観察してみると、さまざまな樹木に結実を認めることができます。前のページでは、ヤマモモやアンズの果実を紹介しました(https://blogs.yah…

本光寺の紫陽花

7月に入りました。アジサイの花も終わりですね。写真は愛知県幸田町本光寺のアジサイです。

ムクゲとタチアオイ

この時期、ピンク色の花を咲かせるのがムクゲ(Hibiscus syriacus)です。アオイ科フヨウ属の落葉樹で、公園などにも植樹されているところを見ます。今日歩いていた道ばたの薮に、ムクゲが咲いていました(写真1, 2)。 写真1 写真2 道路を隔てた草むらには…

ヤマモモ

ヤマモモ(山桃、Morella rubra)は、ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹で、大きくなると20 mくらいになります。比較的暖かいところに育つ暑さに強い樹木で、日本では関東以南の低地や山地に自生します。 特徴として、根に根粒と呼ばれる瘤(こぶ)を作り、その…

カシワバアジサイ

梅雨の時期になるとアジサイとともに花が開くのがカシワバアジサイ(柏葉紫陽花、Hydrangea quercifolia)です。同じアジサイ科、アジサイ属の落葉低木で、白い花を咲かせます。葉の形がカシワに似ていることが和名の由来だそうですが、縁が赤っぽく見えます…

梅雨の紫陽花

本州も梅雨入りしたようですね。今日は朝から雨です。紫陽花の季節でもありますが、雨に濡れた花びらと葉っぱの対比がとても美しいです。写真はウチの周囲に咲いている紫陽花です。

八重咲きドクダミ

この時期ドクダミがあちらこちらで花を咲かせています。本ブログでも自宅のドクダミを紹介しました(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16310812.html)。 今日小雨の中を歩いていたら、人の家先で八重咲きのドクダミを見つけました。八重咲きのもの…

ビヨウヤナギとドクダミ

庭のビヨウヤナギ(Hypericum monogynum)が花を咲かせました(写真1)。ビヨウヤナギはオトギリソウ科の半落葉低木で、例年梅雨に入る前から黄色い花を咲かせます。キンシバイに似ていますが、花糸が長くて目立つのが特徴です。 写真1 下にはドクダミ(Hout…

バラと黒いビオラ

今日は仕事で名古屋へ。鶴舞公園を歩いていたところ、まだバラが咲いていました(写真1)。十分に楽しめます。 写真1 咲いていたビオラに黒い花があり、珍しいので撮りました(写真2) 写真2 公園を抜けて目的地に着きました(写真3)。 写真3

雨の日のチェリーセージ

昨日とうって変わって今日は雨です。庭先のチェリーセージですが、雨に濡れた姿も趣を異にした色合いになって鮮やかです。 チェリーセージとはシソ科アキギリ属の植物の総称(通称名)で、写真のものは正式にはサルビア・ミクロフィラ(Salvia microphylla)…

干潟遊歩道の花

前のページで谷津干潟に棲む生きものを本ブログで紹介しました(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16291853.html)。本干潟公園内には同時に遊歩道沿いにたくさんの自生植物や植栽された草木が見られます。 今回も本公園にはたくさんのカメラを抱え…

新緑・花の季節

今日で大型連休も終わりですが、緑がますます鮮やかになってきました。花の季節でもあります。ウチのゼラニウム(Pelargonium Zonal Group、フウロソウ科)もきれいな花を咲かせています(写真1)。 写真1 この時期といえば、浜名湖ガーデンパーク(静岡県浜…

今日の散歩道の花

今日のお昼、プラプラと道を歩いていたら、道端にツルニチニチソウ Vinca major とムラサキカタバミ Oxalis debilis がいっしょに咲いていました。 ツルニチニチソウです。青い花がきれいです。 ムラサキカタバミです。この花々は少しピンクがかったマゼンダ…

ベニカナメモチの花

カナメモチ Photinia glabra はバラ科の常緑小高木ですが、同じカナメモチ属の種にベニカナメモチがあります。その名のとおり、3月から4月頃に伸びてくる葉がひときわ赤くなる小木です。生垣にもよく使われています。 若葉が赤いのはアントシアニンという…

サボテンの花

多肉植物であるサボテンですが、ウチでもかれこれ20年くらい育てています。品種名はちょっと忘れましたが、マミラリア(Mammillaria)という属名の種で、メキシコが原産地です。毎年春になるときれいなピンクー紅色を花を咲かせます。写真は今日の花です。 …

エレガンテシマの花

ウチの玄関先には、エレガンテシマの名で市販されているコノテガシワ Platycladus orientalis の鉢植えを置いています。コノテガシワはヒノキ科の常緑針葉樹であり、基本種は中国産ですが日本の庭木や生垣植物として広く定着しています。 コニファー(英:co…

リンゴの花

近くのスーパーに買い物に行く途中に、先週から気になっていた木の花があったので、今日近づいてまじまじと観察しました(人のウチの玄関先ですが)。赤色のツボミに白とピンク色が混じった花(写真)。まさしくリンゴ(Malus pumila)の花ではありませんか…

ハナミズキとニレ

先日の土曜日、日比谷公園で満開のハナミズキを見ましたので、ウチの近くの通りのハナミズキの並木をどうなっているのか、散歩がてら見に行きました。やはり東京のど真ん中と比べると少し開花が遅いようで、五部咲きほどでした。 遠目だと白い花が目立ちます…