Dr. Tairaのブログ

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ビヨウヤナギとドクダミ


庭のビヨウヤナギHypericum monogynum)が花を咲かせました(写真1)。ビヨウヤナギはオトギリソウ科の半落葉低木で、例年梅雨に入る前から黄色い花を咲かせます。キンシバイに似ていますが、花糸が長くて目立つのが特徴です。

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下にはドクダミHouttuynia cordataが咲き誇っています(写真2)。これも梅雨に入る前頃から花を咲かせます。英語でfish mintと言うように独特の生臭い香りが特徴です。

ドクダミは白い花という印象がありますが、白く見える部分は、実は苞(ほう)という葉が変化したものです。本来の花は中心にある黄色い棒状の部分です。

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写真2

ドクダミには、デカノイルアセトアルデヒド」という臭いのもとになる成分が含まれています。この成分には抗菌・抗カビ作用があることから、古くから民間療法によく取り入れられてきました。また、ドクダミは食用にもなりますし、ドクダミ茶としても使われています。

ドクダミはしつこく生えてくるので、雑草として駆除の対象にされることがあります。先日、近くの家でグリホサート系除草剤で駆除しているところを見かけましたが、感心したやり方ではありません。グリホサートは植物特異的に効く薬剤ですが、一旦散布してしまうと、土壌生態系に影響を与えます。また、人体に対する影響もまだ議論の余地がある物質です。

除草剤についてはまた別の機会で述べたいと思います。