Dr. Tairaのブログ

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ネズミモチ

今日は知り合いの方が「エノキの低木が数本生えてる」と教えてくれた公園に行ってきました。公園内を歩くと確かに1.8 m程度のエノキが2本生えていましたが、タテハチョウ科の幼虫特有の食痕がなく、幼虫発見とはいきませんでした。
 
それで、公園内の樹木を観て回ったのですが、「やまぶき公園」という名がついているわりには、やまぶきの株数は少ない感じがしました。春になれば黄色い花を咲かせるのでしょうが...。
 
代わりに目立っていたのが、ネズミモチ(別名タマツバキ、Ligustrum japonicum)です。モクセイ科イボタノキ属の樹木です。初夏に白い花を咲かせますが、花はそれほどいい匂いではありません。公園のど真ん中に、10 mほどの大木数本がドーンとありました(写真1)。
 
イメージ 1
写真1
 
このほかに、多数の低木が公園を囲むように生えていました。黒い果実がたくさんついています写真2ネズミモチはとても成長が速い樹木なので、あっという間にネズミモチ公園になるのではと想像します。
 
ネズミモチはいたるところにやたら生えてくる樹木ですが、これらはちゃんとした植栽なのでしょう。
 
イメージ 2
写真2
 
それにしてもネズミモチとは少々かわいそうな名前ですね。名の由来が、果実がネズミの糞に似ているからというのですから(写真3)。そして「モチ」は、葉がモチノキに似ていることから付いたという、これも結局主体性のない名前ですね。

イメージ 3
写真3
 
冬になると果実は熟して落ちてしまいますが、ときおり黒くならずにいつまでも緑色をしている実を見かけます。これはタマバエの幼虫が実の中にいて、ネズミモチミミドリフシと呼ばれる虫こぶになっているためです。そこでちょっと緑色の実を探してみましたが見つかりませんでした。
 
              
カテゴリー:植物の観察