Dr. Tairaのブログ

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干潟遊歩道の花


前のページで谷津干潟に棲む生きものを本ブログで紹介しました(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16291853.html)。本干潟公園内には同時に遊歩道沿いにたくさんの自生植物や植栽された草木が見られます。

今回も本公園にはたくさんのカメラを抱えた人たちがいましたが、植物を撮っている人は一人もみかけませんでした。みなさん干潟にいる生きものを狙っているわけですので、当然といえば当然です。しかし、せっかく花が咲いているのにもったいない気がします。私が撮った中から一部をアップします。

谷津干潟自然観察センターの側には、バラ科のサクラの一種オオシマザクラCerasus speciosa)が見られます。この時期は実がなります(写真1)。いわゆるサクランボです。

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写真1

これもセンターの側ですが、ヤマボウシCornus kousa)の花が咲いていました(写真2)。ヤマボウシはミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木で、近縁に同じミズキ属のハナミズキアメリヤマボウシ)があります。ハナミズキヤマボウシに先駆けて花を咲かせます。

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写真2

写真3トベラPittosporum tobira)です。トベラトベラ属の常緑低木で、かわいい白い花を咲かせます。柑橘系のいい匂いがしました。

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写真3

写真3で背後に見える少し赤みがかった葉の植物はシャリンバイで、少しトベラに似ています。公園内であちこちにたくさん咲いていました。シャリンバイにナミテントウがたくさんいることは別ページで紹介しましたが(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16283206.html)、ここでもたくさんの成虫や幼虫が観察されました。

写真4ハマナスRosa rugosa)の花です。属名のRosaギリシャ語のrhodon(バラ)に由来し、赤色という意味です。種形容名のrugosaは、しわのある、ちぢんだという意味です。 バラ科バラ属の落葉低木で赤い花を咲かせるのが普通ですが、写真のように白い花もあります。

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写真4

図鑑で調べたら、和名の"ハマナス"は浜に生育する低木でナシ(梨)に似た形の果実を付けることから、"ハマナシ(浜梨)"と呼ばれていたことに由来するとありました。

これはハコネウツギWeigela coraeensis)でしょうか(写真5)。赤と白の花が鮮やかです。

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写真5