NHKあさイチでの梅利用の取り上げ方
今朝(2018年6月19日)のNHKあさイチでは食としての梅の利用法についていろいろと紹介していました。梅といえば梅干しが代表的なのものですが、この放送では梅ジュースの簡単な作り方を取り上げていました。電子レンジを使って市販の梅を簡単にジュースにするというものです。ジュースにするためにはわりと大量の梅を使います。
テレビで紹介している梅は黄色い追熟した梅だったのですが(図1)、あたかも市販の梅を買ってきてすぐに利用できるような紹介の仕方だったので、すぐに「青梅に含まれる毒については大丈夫ですか」という主旨のメールを番組宛に出しました。青梅の毒についてはこのブログでも取り上げているとおりです↓。
幸い、放送内でそのメールが紹介されましたが、問題はそれに対するゲストの先生の回答です。驚くことに、梅ダイエットを研究しているというその先生は「毒があるというのは青梅が不味いために出てきた言い伝えです」とサラッと言ってしまいました。事実ではないことを言うのを聴いて唖然としました。
青梅には毒になる成分があることは周知の事実です。放送を見た視聴者は青梅でもジュースが作れると勘違いします。梅の毒成分の濃度は低いため通常は害毒なることはありませんが注意は必要であり、前知識としても伝えておくべきだと思います。私は「正確に情報を伝えられる事を望みます」と、すぐにNHKあてに再度メールしました。
カテゴリー:食と生活・食品微生物