Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

COVID-19ワクチンは妊娠、生殖への影響があるか?

はじめに

COVID-19ワクチンについては、ネット上で様々なデマ情報が飛び交っています。最も有名になったデマ情報の一つは、2020年12月にアップされたブログ記事です。ファイザー社の上級社員が、ワクチン接種によってつくられる抗体が胎盤を攻撃する可能性があることを懸念しているというものです。この投稿はすぐに削除されましたが、またたく間にこの噂は拡散しました。

英国の市場調査会社である Find Out Now が実施した調査では、英国の若い女性の4分の1以上が、生殖能力への影響を懸念してワクチンを拒否していることがわかりました [1]。このようなワクチンと不妊を結びつける根拠のない噂は今回に始まったことではありません。2003年にはナイジェリア北部でポリオワクチンの接種がボイコットされ、最近ではヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を拒否する原因にもなっています。

日本でもSNS上を中心に根拠のないワクチンのネガティヴ情報が駆け巡り、河野担当大臣がmRNAワクチンについて、わざわざ自身のブログで安全性を強調するまでになっています。ウェブメディアとしてはBuzzFeedが「ワクチンが卵巣に蓄積、不妊の原因に、は誤り」という記事を出しました [2]

ここでは、このBuzzFeedの記事やネイチャー系総説雑誌に掲載された論説 [1] を中心に参照しながら、妊娠や生殖への影響に関するmRNAワクチンの情報の受け取り方について考えてみたいと思います。

結論から言えば、国際的な専門家の見解では、mRNAワクチンが妊娠や生殖に及ぼす悪影響は現在のところ認められない、ということです。その上で、mRNAワクチンのプラットフォーム自体に問題が残されており、「mRNAワクチンは安全だ」と言っている政府、専門家やウェブサイトの情報の信憑性にも注意を要するということを指摘したいと思います。

1. 妊娠した人の臨床試験

文献 [1] の論文は、英国インペリアル・カレッジ・ロンドンの生殖免疫学の専門家であるヴィクトリア・メイル(マレ)(Victoria Male)博士によって書かれたものです。ここではこの論文の翻訳を要約しながら紹介します。

ーーーーーーーーー

今回の核酸ワクチンに開発における臨床試験では、妊娠中の人は除外され、参加者は妊娠しないように求められていた。ところが、それにもかかわらず、英国ではこれまでに承認された3つのワクチンの試験で57件の妊娠が発生した。そのことから、意図せずして、ワクチンの妊娠への影響を知ることになった。

それらの経過観察の結果、ワクチン接種群の偶発的な妊娠の割合は対照群と比較して有意な差はなく、少なくともこの接種群においては、ワクチンがヒトの妊娠を妨げないことがわかった。同様に、流産率も両群間で同程度であり、ワクチン接種が妊娠初期に悪影響を及ぼさないことが示唆された。

また、COVID-19ワクチンが生殖能力に害を及ぼすかどうかという疑問に対しては、臨床試験そのものから得られた回答がある。すなわち、発育・生殖毒性試験では、ワクチンがメスのげっ歯類の妊娠を妨げたり、妊娠中に投与した場合に子犬に悪影響を与えたりしないことが明確に示されている。

ーーーーーーーーー

2. mRNAプラットフォームの問題

メイル博士は、下記のように、mRNAワクチンのプラットフォーム自体の問題についても取り上げています。

ーーーーーーーーー

ワクチンによる有害事象の大部分は臨床試験でチェックされ、それを除外するような対策がとられる。しかし、COVID-19の場合は臨床試験の期間が短いため、数十年先に発生する可能性のある事象を除外することは困難である。

実際、mRNAワクチンは比較的新しいプラットフォームであるため、今、具体的に受けることをためらう人も少なくないことは事実だ。こうした懸念に関しては当初からあったが、mRNAワクチンの最初のヒト臨床試験が2006年に開始されて以来、15年の歳月を経て、やっとプラットフォーム自体に起因する長期的な問題が明るみになったと言える。

COVID-19ワクチンが生殖能力を損なう可能性があるという噂の多くは、特にmRNAワクチンを巡っての話であり、おそらくファイザー/ビオンテック社のワクチンに関連して最初に浮上したものだと思われる。

噂の元になっている具体的な主張は、SARS-CoV-2スパイクタンパク質を認識する抗体が、ヒト胎盤タンパク質であるシンシティン(sincytin)と交差反応し、それによって胎盤を損傷するというものだ。もし、このような交差反応が起こるのであれば、自然感染やスパイクタンパク質を抗原とする、あらゆるプラットフォームのワクチンが胎盤の病態に関連することが予想される。

ところが、実際の自然感染ではどうであろうか。妊娠直前または妊娠初期にSARS-CoV-2に感染した人たちはいるが、感染していない人に比べて流産する可能性が高いという事実はない。SARS-CoV-2のスパイクタンパクとシンシティン1のアミノ酸配列には有意な類似性がなく、COVID-19患者が回復した後の血清はシンシティンと反応しないと考えられる。

ーーーーーーーーー

ちなみに、メイル博士の論文 [1] で紹介されているシンシティンは、母体と胎児との間で栄養素、ホルモン、ガスの交換に基本的な役割を果たし、正常な胚の成長に必要とされる胎盤タンパク質です。実は、シンシティン遺伝子の配列は、ヒト内在性レトロウイルス(human endogenous retroviruses、HERVs)エンベロープ遺伝子envの配列と相同であることが知られています [3]

HERVsとは、外来のレトロウイルス(逆転写活性を有するRNAウイルス)がヒトのゲノムに組み込まれて恒久的な配列になったものと考えられており、ヒトゲノムの5〜8%を占めると推定されています。シンシティンの場合は、組み込まれたレトロウイルスの遺伝子がヒトの機能としてポジティブに利用されるようになった例と言われています。

シンシティンがレトロウイルスのエンベロープ遺伝子の産物ということで、そこからSARS-CoV-2のスパイクタンパクとシンシティンが関係するという噂が出てきたのでしょうか。それとも、メイル博士は否定していますが、実際にスパイクタンパク質とシンシティンの類似性があるのでしょうか。

3. それで妊娠や生殖への影響は? 

結論としてメイル博士は、妊娠や生殖に対してのmRNAワクチン接種の安全性は今までのデータで支持されるとしており、妊娠中の人々にワクチンをより広く展開すべきかどうかについては、今後の研究で勧告を行うことができるという立場をとっています。

ーーーーーーーーー

mRNAワクチンについては、まだデータは少ないが、今のところそれは安心感を与えるものである。米国では、2021年2月10日までに2万人の妊婦がCOVID-19ワクチンの接種を受けており(6月現在では12万人)、懸念されるような問題は起きていない。 また、英国では、接種者数は少ないものの、状況は似ている。このため、英国、欧州連合、米国の規制機関は、メリットが潜在的なリスクを上回る場合には、妊娠中の人にもワクチンを提供すべきであると勧告している。

ワクチン接種者の広範なモニタリングに加えて、ワクチンを接種した妊娠中の人々の集団(コンホート)を追跡する正式な研究も進行中である。これは主に安全性と有効性を確認するためのものであるが、COVID-19のワクチン接種が妊娠中に特に有効である可能性についても検討されている。

また、妊娠中のワクチン接種が胎児に影響を与えるかどうかという疑問についても、さらなる研究が行われる予定である。もちろん、これらの研究は有害な影響を排除することを目的としているが、現時点で予想される影響の多くは有益なものだ。

あるケーススタディでは、母親が妊娠中にワクチンを接種した際、新生児から抗スパイクIgGが検出されている [4]。このような現象が広く見られるのだとしたら、胎盤を介して移行した抗体は、SARS-CoV-2感染やCOVID-19に対する保護機能を新生児に与えるのだろうか。同様に、スパイクタンパクに対するワクチンによって誘発された抗体がどの程度母乳に入るのか、そしてそれが母乳で育った乳児に何らかの保護効果をもたらすのかどうか、についても研究が進められている。

妊娠中におけるワクチン接種は、これまでのデータでは安全であることが示されている。また、妊娠中の感染リスクの増加を考慮して、多くの妊娠中の人々がワクチンの接種を受け入れている。これらの人々とその赤ちゃんの結果をモニターすることで、妊娠中の人々にワクチンをより広く展開すべきかどうかについて、証拠に基づいた勧告を行うことができるようになるだろう。では、それまでの間どうするかということだが、妊娠を計画している人は、ワクチン接種が生殖能力にも悪影響を与えないことを示す複数の証拠があるので、安心してほしい。

ーーーーーーーーー

4. BuzzFeedの記事

今回のBuzzFeedのワクチンに関する記事内容 [2]下図)は、メイル博士の論文 [1] をも含めておおむね既出文献の内容に沿った合理的なものと言えます。とはいえ、これまでPCR検査については「抑制論」とともに散々誤謬、詭弁、デマを展開してきたウェブメディアであり、その後修正記事も一切ないということもあり、その点注意して見て行く必要があります。

f:id:rplroseus:20210628142710j:plain

この記事で引用されている「こびナビ」というウェブサイトも同様です。新型コロナやワクチンに関する正確な情報発信を推進する日米の専門家によるプロジェクトという位置づけらしいですが、メンバーをよく見ると、BuzzFeed同様にPCR検査について誤謬やデマを飛ばしてきた人達が含まれています。

当該記事は「こびナビ」の監修の下、ファクトチェックをしたとありますが、やはりBuzzFeed、「こびナビ」自体のファクトチェックも必要ではないかと思います。彼らの主張には、そう思うほどおかしな点もあります。その一つは以下の引用1の文です。

ーーーーーーーーー

引用1

新型コロナワクチンにおいて、遺伝子組込みの心配は現時点で不要と考えます。海外では特殊な環境下で新型コロナウイルスに感染させた細胞において『遺伝子組込み』が生じるとした論文がありましたが、人工的に生じたエラーではないかなどと多くの専門家から批判を集めています。ヒトで実際に起きるのかについての考察やデータは示されていません。

ーーーーーーーーー

これはZangらがPNAS誌に出した論文 [5] のことだと思います。最初この論文はプレプリントサーバーであるバイオアーカイブ(bioRxiv)に投稿されましたが、内容的に穴が大きく、ヒトゲノムに組み込まれたとする配列はアーチファクト(人工の産物)を拾った結果だという批判を許しました。この経緯は先のブログ記事でも示しています(→SARS-CoV-2の遺伝子がヒトDNAと組み込まれることを裏付ける新たな証拠)。

しかし、内容を強化した論文がPNAS誌に掲載され、アーチファクトという疑念は払拭されています(→新型コロナウイルスのRNAがヒトのDNAに組み込まれる)。COVID-19患者の培養細胞からはSARS-CoV-2由来のマイナス鎖RNAが検出されています。つまり、ウイルスRNAがゲノムに取り込まれ、それが転写されているという証拠です。

新型コロナワクチンにおいて、遺伝子組込みの心配は現時点で不要」というBuzzFeedの見解はいいとして、あたかもZhangらの論文を否定するような言い方は恣意的というかミスリードでしょう。BuzzFeedによく見られる傾向です。

引用1に関連する以下の引用2の文も正しく書かれていないように思います。

ーーーーーーーー

引用2

別の論文では、実際のCOVID-19に感染した患者の遺伝子配列解析結果から、感染後にも実質的にウイルスRNA配列がヒト細胞の染色体に組み込まれている現象は認められなかったとも述べられています。

ーーーーーーーーー

この別の論文というのが何を指しているのかよくわかりません。今年5月に Journal of Virology に掲載されたYanらの論文 [6] のことでしょうか? 

この論文では、ヒトのRNAとミバエなどの無関係な種のスパイクインRNAからRNA-seqライブラリを構築し、そのRNA-seqリードの結果から約1%が人工的にキメラ化していると推定しています。そこから、ZhangらのプレプリントにおけるSARS-CoV2のRNA-seqでは、ヒト・ウイルスのキメラ発生の頻度は、実際には、このバックグラウンドの"ノイズ"の範囲に含まれるとして、RNAウイルスのゲノムへの組み込みを否定しています。

しかし、Yanらの論文については、上記のバイオアーカイブプレプリントの掲載と同時に研究が進められたと思われ、ZhangらのPNAS論文 [5] の修正内容を見ないままに、投稿・受理されたものと思われます。事実、このPNAS論文は引用されていません。 

また、Frontiers in Microbiology に掲載された論文も、同様に、「RNA-seqデータに見られるヒト-SARS-CoV-2のキメラリードは、ライブラリの調製時に生じる可能性があり、必ずしもSARS-CoV-2の逆転写、宿主DNAへの組み込み、さらに転写を意味するものではない」と結論づけていますが、この論文もZhangらのPNAS論文を引用していません [7]

もし、BuzzFeedが言う引用2の論文がこれらの論文だとすれば、おそらく論文の内容をよく見ないまま、理解しないまま言及している可能性があります。

「こびナビ」

5. 何が問題か

まえがきで結論を述べていますが、mRNAワクチンによる妊娠や生殖への悪影響を示唆する科学的データは今のところないと思われます。一方で、上述したように、前例のないmRNAワクチンのプラットフォーム自体に関する問題があります

第一の問題は、先のブログ記事でも述べたように(→核酸ワクチンへの疑問ーマローン博士の主張を考える)、mRNAワクチンは、活性物質を投入するという本来のワクチンではなく、その前の指令書(遺伝子の転写物)を包んだ脂質ナノ粒子(LNP)注射して体内で"ワクチン"をつくらせるという"シロモノ"です。したがって、ワクチンと"遺伝子治療"の両面からの評価・規制がなされるべきだったということです。

現状は、米国FDAはmRNAワクチンに対して遺伝子治療としての審査を経ずして、緊急使用許可(Emergency Use Authorization: EUA)を与えています。つまり、1) 対象が生命を脅かす疾患である、2) ワクチンとして一定の有効性が認められる、3) ワクチンを使用した際のメリットが製品の潜在的なリスクを上回ると判断できる、4) 当該製品以外に適当な代替品がない、という面からEUA判断されたものです。

それゆえ、mRNAワクチンの誘発によるヒト体内の抗原タンパク質の生成量、残留期間、体内での循環性、スパイク自身の健康への影響などについては詳細なデータがありません。そしてmRNAを内包するLNP自体が、エクソソーム(細胞外小胞、exosome)にきわめて類似しており、後者と似たようなメカニズムで様々な臓器に取り込まれる可能性があります。しかし、その持続性や影響についてもまったくわかっていません。

このような疑問については、現段階では、どの専門家に訊いても確信をもって答えられないでしょう。今まさに、世界中で人体実験されている最中です。米国、英国、イスラエルなどでは様々な接種後の有害事象が報告されており、その中には稀ながら心筋炎や心膜炎も含まれています。これらの有害事象は現在調査中ですが、ひょっとしたらスパイク自身の影響かもしれません。

第二の問題は、これも先のブログ記事で示したように、英米のCOVID-19死者数/人口比、感染者数/人口比は日本の11〜16倍であり、リスク/ベネフィット比は日本よりも格段に低いです。ワクチンを打つ方が打たないよりもはるかに利益があるわけです。

一方、日本は現在、COVID-19死者数1万5千人のうち、20代は8人しかおらず、10代にいたってはゼロです。重症化率と死亡率が高い高齢者にとってはワクチンの利益はあると思われますが、若年層においては、ワクチンを打つことによる有害事象と死亡、将来の潜在的悪影響が不明ということを考慮して天秤にかければ、利益がそれほど高いとは思われません。

少なくとも、英米で言われているようなリスク/ベネフィット比をそのまま日本に持ち込むことは危険であり、より慎重に対処する必要があるでしょう。欧州の共同研究チームは、イスラエルでの実施調査に基づいて、ワクチン接種によって防止できる(感染の)3人の死亡に対して、ワクチン接種によって引き起こされる2人の死亡を受け入れなければならないとし、ワクチン接種政策の再考を促しています [8]。この論文における研究方法や結果の妥当性は別にして、日本においても独自のリスク/ベネフィット比を定量的に求める必要があると思われます。

第三の問題は、体格で勝る欧米人の治験結果の基準でつくられたワクチンの用量が、そのまま日本人に当てはめることができるかということです。ファイザー社ワクチン(コミナティ)の例で言えば、日本人治験データは160人分しかありません。特に日本人女性で言えば、英米男子の半分程の体重しかない場合が多いです。ポリエチレングリコールを含む脂質粒子の影響が大きかったり、余分にスパイクタンパクをつくることにならないでしょうか。

その上で、ワクチン接種はあくまでも個人の判断に委ねられるべきというのが私の現時点での見解です。その理由は、繰り返しますが、妊娠や生殖への悪影響を示す科学データはないという一方で、mRNAワクチンプラットフォーム自体の問題が残されているからです。子供の集団接種や同調圧力がかかりやすい職域接種などは避けるべきだと考えています。職場での集団接種を行なっているのは日本くらいなものでしょう。

いずれ不活化ワクチン組換えタンパク質ベースのワクチンが出てくるでしょう。それまで判断を待ってもいいような気がします。個人的には、国によるスパイクコードmRNAワクチンの集団接種プログラムは、高齢者に対してはまだしも、ほとんどの世代を対象とすることは「はやまった」政策だと考えています(→ワクチンとしてのスパイクの設計プログラムの可否 )。

おわりに

ワクチンに噂やデマ情報はつきものですが、それは健康な人に敢えて"治療"をするわけですから、当然のことと思います。しかし今回の核酸ワクチンについては、新興ワクチンということもあって様々な情報が飛び交い、ワクチンを拒否する人がけっこうな数に上り、ワクチン接種が進んだ国においても、2回接種済みが人口の5割を過ぎて頭打ちになっている場合が多いです。

mRNAワクチンの問題は上述したとおり、安全性評価が不十分な点にありますが、さらに付け加えるならば、ワクチンを推進する側の情報のいかがわしさも感じます。つまりワクチン推進側からのインフォデミックです。mRNAワクチンには分からないたくさんあるにもかかわらず、断定的に主張する推進側の情宣(ウェブ上のQ&Aサイトなど)には気をつけたいものです。

菅首相PCR検査拡大に消極的でしたがワクチンとなると途端にやる気を見せています。PCR検査抑制論を主張していた医療クラスターやメディアが、mRNAワクチンとなると一気に積極推進派に転じています。厚生労働省によればワクチン接種後の死亡例は現時点で355人となっていますが、ワクチンとの関係についてはほとんど全部が評価不能となっています。デマ情報に惑わされるなと言われても、これでは怪しさ満載です。

引用文献・記事

[1] Male, V.: Are COVID-19 vaccines safe in pregnancy? Nat. Rev. Immunol. 21, 200–201 (2021). https://www.nature.com/articles/s41577-021-00525-y?s=09

[2] 籏智広太:「ワクチンが卵巣に蓄積、不妊の原因に」は誤り。「一生妊娠できなくなる」とYouTube動画も拡散、若い女性に影響か. BuzzFeed News 2021.06.25. https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/vakzin-fc-4?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter 

[3] Luganini, A. & Gribaudo, G.: Retroviruses of the human virobiota: The recycling of viral genes and the resulting advantages for human hosts during evolution. Front. Microbiol. May 28, 2020. https://doi.org/10.3389/fmicb.2020.01140

[4] Paul, G. & Chad, R.: Newborn antibodies to SARS-CoV-2 detected in cord blood after maternal vaccination – a case report. BMC Pediatrics 21, article number 138 (2021). https://bmcpediatr.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12887-021-02618-y

[5] Zhang, L. et al.: Reverse-transcribed SARS-CoV-2 RNA can integrate into the genome of cultured human cells and can be expressed in patient-derived tissues. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 118, e2105968118 (2021). https://www.pnas.org/content/118/21/e2105968118

[6] Yan, B. et al.: Host-virus chimeric events in SARS-CoV2 infected cells are infrequent and artifactual. J. Virol. May 12, 2021. https://doi.org/10.1128/JVI.00294-21 

[7] Kazachenka1, A. & Kassiotis, G.: SARS-CoV-2-Host Chimeric RNA-Sequencing Reads Do Not Necessarily Arise From Virus Integration Into the Host DNA. Front. Microbiol. June 2, 2021. https://doi.org/10.3389/fmicb.2021.676693

[8] Walach, H. et al. The safety of COVID-19 vaccinations—we should rethink the policy. Vaccines 9, 693 (2021). https://doi.org/10.3390/vaccines9070693 

引用した拙著ブログ記事

2021年6月26日 核酸ワクチンへの疑問ーマローン博士の主張を考える

2021年6月9日 ワクチンとしてのスパイクの設計プログラムの可否

2021年5月26日 SARS-CoV-2の遺伝子がヒトDNAと組み込まれることを裏付ける新たな証拠

2021年5月15日 新型コロナウイルスのRNAがヒトのDNAに組み込まれる

                

カテゴリー:感染症とCOVID-19