Dr. Tairaのブログ

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日本の新型コロナの死亡率は低い?

はじめに

今回の新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行に際して、テレビなどを通じてよく聞こえてくるのが「日本では死者数が少ない」とか「日本は死亡率が低い」という言説です。西村康稔経済再生相からして、「日本は人口10万人あたりの(新型コロナウイルス感染者の」死亡者の数は世界に比べて少ない」と、先週発言しています。今日(5月13日)もテレビのワイドショーでも、医療専門家の方が「日本は死者数が少ないですから」と言っていました。

今のところ、日本の死者数は千人にも満たないので、絶対数で言えば数万人の死者を出している米国やヨーロッパの先進諸国と比べれば、確かに少ないです。そこで、本当のところこれらの数字をどのように捉えるべきなのか、このブログでは、少し見方を変えて日本の死者数や死亡率について考えたいと思います。

1. 死者数・死亡率に関する記事

まず、日本のCOVID-19の死者数や死亡率について、「抑えこんでいる」という論調の記事をウェブ上から拾ってみましょう。それこそたくさんの記事があるのですが、まだ死者数が少なかった4月上旬より以前の記事はほとんど意味がないので、それ以降のいくつかの記事を紹介します。

まず、4月14日の「コロナによる死者数が少ない理由を解明したNスペ」という記事です [1]。4月11日に放送されたNHKスペシャル「新型コロナウイルス 瀬戸際の攻防」の感想文のような記事であり、PCR検査が少ないという批判の中でなぜ日本で死者が少ないかというトーンで紹介されています。検査と隔離という原則に基づいて、なるべく多く検査で感染者あぶり出し重症化を防ぐという海外の対策と異なり、クラスタつぶしで重症患者を出さないようにするという日本の独自性を讃え、それが功を奏したという展開になっています。

しかし、クラスター戦略によってなぜ死者数を抑えることができるのか、データに基づいた分析はなされていません。

次は「欧米より日本の死者数が断トツに少ないワケ」という見出しの、産経新聞の記事です [2]。この記事も、PCR検査が極端に少なく、感染状況の実態を把握できていないとの批判はあるとしながらも、クラスター対策や安定した医療システムが功を奏してきたと好意的に論じています。そして、日本と欧米諸国の死者数を比較した表を掲載しながら、少なくとも、日本はクラスターを早期に発見して感染経路を突き止め、クラスターの連鎖を防ぐことに注力してきたことが、一定の効果を上げたとしています。

次は「日本がコロナ死亡者を過小申告している可能性はあるのか?」という記事です [3]。日本の死者数の数字をあげ、世界的に見ればこの数字は非常に少ないと言えると冒頭で述べられています。そして、仮に「コロナ死」が「肺炎など」の死亡数に「まとめられて」しまっていたとしたら、そこでの異常値が出てくるはずであるとしています。

さらに、仮に感染の疑いのある亡くなり方をした方場合でも、医療機関、救急、葬儀社、火葬などの段階で感染防止対策が施されるはずである(すなわち、それで感染が発見できる)と述べ、10万人あたりの死者数が0.19という現在の数字が、大幅に過小評価されたものだという可能性は少ないと結論づけています。

しかし、後述するように感染の疑いの濃い未検査の遺体は日本で数多く確認されていますし、上記の10万人あたりの0.19人の死者数も今は大きく変化しているので、もはや意味はありません。

記事「日本のコロナ死亡者が欧米より少ない理由、高齢者施設クラスターの実態」では、日本の死者数が欧米と比べて少ないことを指摘し、その理由として日本では医療介護連携が進んでおり、高齢者施設クラスター発生が少ないことを挙げています [4]

少し毛色が変わったところでは「日本の「コロナ対策」が世界でまったく評価されない理由」というタイトルの記事があります [5]。この記事では、日本は諸外国と比較しても死亡者数は対人口比で少なく、医療現場はひっ迫しているものの何とか持ちこたえていると述べ、全体としては善戦していると評しています。

それでも、世界から日本の対策が評価されない理由として、海外の記事を引用しながら、第一に2月に起きたクルーズ船ダイアモンド・プリンセス号でのクラスター発生と、それに続く市中感染を引き起こした初動対策のマズさの印象があると言っています。そして第二の理由として、検査の拡大に対していまだに消極的で、欧米と違って厳しい都市封鎖も外出禁止令も課していないにもかかわらず、「なぜ感染爆発が抑えられているのか」という理由を説明できない不明瞭さが、日本を評価することを躊躇させるのだと述べています。最後に、日本の感染症対策はまだ評価の段階にはないのではと結んでいます。

実は似たような見方は日本国内のもあります。それはやはり、検査が抑えられてきたことからくる感染の実態がわからないという不安感と政府に対する不信感からくる評価の低さであり、さらに受診の目安問題やそれに付随する不幸な死亡の例が重なったことに対する多くの批判の声です。

2. 日本の死亡率が低いとは言えない

以上のように、日本の死者数や死亡率の低さを評価する論評記事はたくさんあり、とくに日本の「クラスター潰し」が奏功したという記事が目につきます。しかしながら、ほとんど全部と言っていいくらい、医療崩壊を起こした欧米の国と日本とを比べての絶対数ベースでの論述であり、地理的に近い東アジア・西太平洋諸国との比較はほとんどなされていません。

日本は医療崩壊せず(見方によっては医療崩壊とも言えますが)、持ちこたえている状態です。したがって、日本の死者数や死亡率を評価するためには、そのことを考慮した上で比較する対象を適切に選択し、分析をする必要があると思います。

そこでまず、今日までの日本の感染者数(陽性者数)、死者数、致死率、死亡率(100万人当たりの死者数)を、主な国のそれらと比較したいと思います。

表1は感染者数が多い順のトップ12の国を示したものであり、表2は東アジア・西太平洋の諸国と比較したものです。表1表2を比べると一目瞭然ですが、トップ12の多くは欧米先進諸国であり、死者数は万人のオーダーで致死率は10%を超える国があります。100万人当たりの死亡率も二桁から三桁です。この中でも医療崩壊をしていないドイツでは、死者数も少なく致死率も比較的低いです。

一方で、日本を含めて東アジアの国々は死者数で1/100–1/1000程度、致死率で1/10、死亡率で1/10–1/100程度です。明らかに欧米先進国と東アジア諸国の間で、感染状況や死亡率は違います。これはすでに、千葉大学の研究グループが報告しているとおりです [6]。 

 表1. 世界の国におけるCOVID-19の感染者数と死者数(トップ12)

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表2. 東アジア・西太平洋諸国におけるCOVID-19の感染者数と死者数

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そして日本ですが、東アジア・西太平洋諸国の中で感染者数は4位、死者数は4位、致死率は4位、そして100万人当たりの死亡率はフィリピンに続いて2位です(表2)。すなわち、東アジアの中では、決して死者数も死亡率も低いとは言えない数字です。とくに検査と隔離を徹底したお隣の韓国と比べれば、すべての項目で劣っています。ほぼ同じ感染者数のバングラデシュと比べても、日本は死者数、致死率、死亡率ともはるかに上回っています。つまり、東アジア・西太平洋の先進諸国の中では、中国を除けば、日本は死者数、致死率、死亡率でトップクラスに入るのです。

表2のデータを見る限り、すなわち比較する対象を替えれば、日本において死者数や死亡率が低いという見方は、正しくないということが言えます。かつ、これだけ欧米と東アジアの差異を見せつけられると、医療崩壊に加えて何らかの要素を考え始めないと、日本と欧米とを単純に比較することも意義が薄れるということになります。

記事「人口10万人あたりの死亡者数は日本は少ないは本当!?」では、やはり日本の死亡率が低いという見方は比較対象が間違っているとして、批判しています [7]。とくに東京とソウルの感染者数を挙げて、PCR検査数は後者が10倍も多いのに対し、感染者数は前者が7倍も多いとしています。そして死者数は東京がソウルの75倍としています。

3. 日本の異常なパターン

同じ地域内での日本は決して死亡率が低いとは言えないということを指摘しましたが、これにも少し関係することとして、感染者数や死者の増加に関する興味深い分析があります。感染者数や死亡者数の累計が100人を超えた後の、それらの指数関数的増加が、どの程度でプラトーに達するか(横ばいになるか)という傾向を各国で比較した分析です [8]

日本では、感染状況を表すのに「毎日の新規感染者数や累計数の推移を棒グラフで示すことが多い」ですが、欧米メディアでは、グラフの時間軸の起点を「累積感染者数が100人を超えた時点」とし、その「指数関数的推移を見る」のが通例です。これは、感染拡大の時期が大きくずれている国や地域を比較するうえで適切だからです。

この分析によると、多大な被害を出している欧米の各国も含めて、感染者(陽性患者)数および死者数ともに、倍加時間2-3日で増加し、1ヶ月から1ヶ月半でプラトー(横ばい)に入るという同じようなパターンになることが示されています。一方、日本は倍加時間9日でダラダラと増加しており、2ヶ月以上経って、やっと感染者数の増加が緩やかになっていることが示されています。日本は他国とは明らかに異なっているのです。死者数の増加についても同じことが述べられています。

そこで、私自分自身で、死者数の指数関数的増加についてグラフ化してみました。Our World in Dataから得られるデータに基づいて、比較的死亡率が近い日本、韓国、マレーシア、インドネシアについて比べてみました。図1に示すように、韓国、マレーシア、およびインドネシアでは、死者数が急激に伸びた後、1ヶ月くらいでその伸びが穏やかになっていることがわかります。一方、日本は、この2ヶ月間、ずうっと直線的に伸び続けているように見えます。

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図1. 日本と東アジアの代表国における100万人当たりの死者数の経時的増加.

各国と比べて、日本の感染者数と死者数の増加パターンは、明らかに異常です。なぜ、このようになるのでしょうか。記事 [8] では、1) 感染拡大抑止対策の違い、2) もともとの体質や生活習慣の違い、そして3)ウイルスの変異の三つの可能性を挙げています。

いずれも推測の域を脱せず、これといった決め手はないのですが、一つ挙げるとすれば、武漢由来ウイルス(武漢株)の第1波と、ヨーロッパ由来の欧州株の第2波の流行の時間的ズレが影響したと考えることもできます(→ブログ記事「ゲノム疫学からみたCOVID-19流行パターン」)。

もう一つ、これもまったくの推測にしか過ぎませんが、PCR検査不足のために明らかにされていない、本来なら3月から4月に積算されるべき流行ピークの感染者数や死者数が相当数あって、それがデータとしてカウントされていないという場合です。先日の国会で政府専門家会議の尾身茂氏は、記録されている感染者数の10倍、20倍の感染者がいるかもしれないけれども、それは誰にもわからないと答えています。公表数よりも相当多い感染者がいるということは、専門家会議自身が認めています。

カウントされていない死者数があるのでは?と思わせる状況証拠としては、COVID-19や肺炎を疑わせる相当数の遺体があるにもかかわらず、検査されていないという実態があります(→ブログ記事「COVID-19感染の検査体制を補う大学の力」)。

これに関連して気になるのは、東京におけるインフルエンザ・肺炎の超過死亡者が、不自然に3月から4月上旬に増え、その後急激に低下していることです(図2)。超過死亡とはその年に予測されるインフルエンザの死亡者数の上限(図2のピンクの線)を超えて死亡者が出ることです。この超過死亡者はひょっとしてCOVID-19患者の死亡者ではないか、そして4月以降はちゃんとCOVID-19としてカウントされるようになって、急激にそれが減少しているのではないか、と推測できるのです。

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図2. 東京におけるインフルエンザ・肺炎の超過死亡者 (国立感染症研究所のHP [9] から抜粋・追記). 

この超過死亡者数の異常なパターンは、以前からツイッターなどSNS上でも話題でなっています。国立感染症研究所には、東京におけるこの現象についてぜひ説明してほしいのですが、今のところ何の報告もないようです。

米国をはじめとする先進諸国では、すでに超過死亡者の中での未検査の推定COVID-19死亡者を調査する動きがあります [10]。このような推定COVID-19死亡者の統計は、果たして日本ではどうなるのでしょうか。いずれにせよ、日本ではPCR検査不足で、感染流行のパターンを(死者数さえも?)きちんと捉えられていないということが、各国との比較をむずかしくしています。

 4. 欧米と東アジアでなぜ感染者数・死者数が異なるのか

上述した記事 [1] では、「欧米でこれほど死者が増えているのに、中国を除けばアジアでは比較的少ないのはなぜか」ということの解明が、これからの課題であると述べています。表1表2を比べてみても一目瞭然ですが、これほど欧米と東アジア・西太平洋諸国で、感染者数や死者数が違うというのはちょっと異常です。ウイルスの変異ももちろんですが、地理的な差人種的・遺伝的な違い免疫力の差、食生活・マスク・手洗いなどの生活習慣の違いなど、何らかの未知の要因が影響していると考えたくなります。

この未知の要因について、千葉大学の研究グループは、感染症対策、高齢化の程度、BCG ワクチン接種を含む厚生制度、医療環境、国民性などに加えて、民族の遺伝的要因(ウイルスの侵入に関わるタンパク質の受容や抵抗の違い)の可能性を挙げています [6]

ウイルスの変異で言えば、米国の研究グループは、初期の武漢由来ウイルス(D614)から変異した欧州株(G614)が拡散速度と適応度の優位性により、ヨーロッパを中心に世界中に広がったと報告しています [11]。とはいえ、ウイルスの感染性の強さだけで、死者数や死亡率に100倍以上の地域差を生じるとは考えにくいです。この欧州株はアジアにも流入しています。

一つの仮説として、上記したように、BCG接種によって訓練免疫をもつようになり、地域的なSARS-CoV-2への感染性の違いがでているのではないかということが言われています(ブログ記事「BCG接種が新型コロナウイルス感染抑制に効く?」)。すでに、BCG接種国と非接種国とで、感染者数と死亡率が有意に異なるという、プレプリントも含めた論文が出されています [12, 13, 14] が、接種株の影響もあるようです一方で、BCG接種とCOVID-19の死亡率の関係は見出せないという報告もあります [15, 16]。いずれにせよ、これらは間接的な状況証拠の段階であり、COVID-19感染に対するBCG接種の影響を考えるには、より多くの研究が必要です。

最近の研究によるれば、SARS-CoV-2の対する抗体反応は、一般のウイルスに対するそれとは異なることが報告されています [17]。すなわち、IgMが先につくられ、IgMが遅れてつくられるという一般的なパターンではなく、IgMが最初からつくられるということが見出されています。これは、ひょっとして以前の類似コロナウイルスに暴露されたときにできた交差免疫が作用しているのかもしれません。そして、交差免疫をつくるコロナウイルスの感染に地域的に差があるとも推測されます。

人種的・遺伝的要素としては、人種間によってSARS-CoV-2の受容体であるACE2の感受性が違うのではないかということが推測されます。ヨーロッパと東アジアではACE2の変異度が異なるという報告 [18] がなされていますが、これもCOVID-19の感染性と関連づけるためには、現時点ではデータが少な過ぎます。

これに関して興味深いのは、COVID-19重症化患者に血管の炎症の拡がりや血栓症が見られるということです [19]。この理由として、SARS-CoV-2が血管内皮細胞にあるACE2受容体を攻撃し、血管を傷付け、その結果として、傷つけられた血管の修復過程で小さな血栓が生まれるということが報告されています [20, 21]。ひょっとして血栓のでき具合や、血管内皮細胞のACE2受容体の感受性に、人種的な差異があるのではないかという想像もできます。血栓症のリスクについては、欧米人の方が東アジア人よりも高いことが報告されています [22, 23]

最近、出版された論文で、男性ホルモン量の差でCOVID-19感染の感受性が異なるという知見があります [24]。これは、アンドロゲンを抑える治療を受けていた前立腺がんの患者は、ほかのがん患者に比べて、有意にCOVID-19致死率が低かったという報告です。すなわち、男性ホルモン(テストステロン)が多い人ほど、感染しやすく、重症化しやすいというものです。このデータによって、女性よりも男性の方が患者数と死者数が多いという説明も可能です。

そして、これに関連して興味深いのが、同じ人種でも住む地域によって男性ホルモンの量が違うと報告した論文です [25]。この論文では、バングラデシュ人で地元に住む人と、英国に渡って住む人を比較した結果、英国在中の方が男性ホルモン量が高かったと言っています。つまり、想像はますます広がるのですが、ヨーロッパに住む人は東アジアに住む人よりも男性ホルモンの量が多く、その結果COVID-19に感染しやすく、重症化しやすいのではないかと、勝手に解釈をしています。

さらに、コンピュータによるin silico解析で、HLA(ヒト白血球抗原)の型によってSARS-CoV-2への結合力が異なるという報告もなされています [26]。HLAは赤血球を除くほとんどすべての細胞表面にあるタンパク質で、体内に侵入してきたウイルスの断片を捉えて免疫細胞に攻撃指令を出す働きをしています。たとえば、過去の季節性コロナウイルスに感染した際のエピトープの記憶が交差認識され、キラーT細胞の出動を促すのかもしれません。HLAは多数の種類がありますので、人種間のHLA型の違いとSARS-CoV-2への感受性との関係についても、今後の検討課題になるでしょう。

テレビに出てくる専門家は誰も指摘していませんが、哺乳類にはRNAを編集するという抗ウイルス活性があります。デアミナーゼのAPOBECファミリーは,DNAやRNA上のシトシンをウラシルに変換する酵素群として知られており、RNAウイルスのRNA配列を変えることでウイルスに対抗します [27]。ひょっとしたら、人種でこの活性に違いがあり、ウイルスを抑え込む現象の違いとして現れているかもしれません。

おわりに

いろいろと飛躍した推察をしてきましたが、日本の死者数が少なく、死亡率が低いということは、東アジア・西太平洋の国々の中では当てはまらないということ、そして日本での感染者数と死者数の増加パターンは、他国とは異なるということは言えそうです。

欧米各国と東アジアの国々では、感染者数や死者数が大きく異なることは、すでに現象として認識されています。そして今や、その違いの基になっている要素は何か?ということに、興味の対象が移り始めています。したがって、日本と欧米の感染者数や死者数を単純に比較して、対策の違いの効果などについて論じることはむずかしい状況です [28]。ましてや、「日本ではクラスター対策が功を奏して感染者数や死者数を低く抑えられた」などとは、とても言うことはできないでしょう。

欧米と東アジアという地域間で、なぜこのように感染者数と死者数が異なるのか、今後の研究の成果に待つしかないというところです。

引用文献・記事

[1] 川本祐司: 日本でコロナによる死者が少ない理由を解明したNスペ. 2020.04.14. https://webronza.asahi.com/national/articles/2020041300006.html?page=1

[2] 産経新聞: 欧米より日本の死者数が断トツに少ないワケ「医療崩壊」予断許さず. 2020.04.20. https://www.sankei.com/world/news/200420/wor2004200011-n2.html

[3] 冷泉彰彦: 日本がコロナ死亡者を過小申告している可能性はあるのか? 2020.04.21. ニューズウイーク日本版. https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2020/04/post-1161_2.php

[4] 真野俊樹: 日本のコロナ死亡者が欧米より少ない理由、高齢者施設クラスターの実態. 2020.05.13. https://diamond.jp/articles/-/236988

[5] クーリエ・ジャポン: 日本の「コロナ対策」が世界でまったく評価されない理由. 2020.04.23. https://courrier.jp/news/archives/197831/

[6] Hosaka, A. et al.: Global comparison of changes in the number of test-positive cases and deaths by coronavirus infection (COVID-19) in the World. Preprints Online: 21 April 2020 (05:42:47 CEST). https://www.preprints.org/manuscript/202004.0374/v1

[7] 辺真一 :「人口10万人あたりの死亡者数は日本は少ない」は本当!? YAHOO JAPANニュース. 2020.05.05. https://news.yahoo.co.jp/byline/pyonjiniru/20200505-00176995/

[8] 本川裕: 世界中で日本だけ「コロナ感染のグラフがおかしい」という不気味. PRESIDENT Online. 2020.05.07. https://president.jp/articles/-/35219?page=4

[9] NIID 国立感染症研究所: インフルエンザ関連死亡迅速把握システムによる2019/20シーズン21大都市インフルエンザ・肺炎死亡報告. https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/2112-idsc/jinsoku/1852-flu-jinsoku-7.html

[10] CDC (Centers for Disease Control and Prevention): Preliminary estimate of excess mortality during the COVID-19 outbreak — New York City, March 11–May 2, 2020. May11, 2020. https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6919e5.htm

[11] Korea, B. et al. Spike mutation pipeline reveals the emergence of a more transmissible form of SARS-CoV-2. bioRxiv posted May 05, 2020. https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.04.29.069054v2

[12] Miller A, Reandelar MJ, Fasciglione K, Roumenova V, Li Y, Otazu GH
Correlation between universal BCG vaccination policy and reduced morbidity
and mortality for COVID-19: an epidemiological study, medRxiv, posted Mar. 28, 2020. https://doi.org/10.1101/2020.03.24.20042937

[13] Sala, G. and Miyakawa, T.: Association of BCG vaccination policy with prevalence and mortality of COVID-19. medRxiv posted Apr. 6, 2020. doi: https://doi.org/10.1101/2020.03.30.20048165

[14] Miyasaka, M. Is BCG vaccination causally related to reduced COVID-19
mortality? EMBO Mol. Med. May 7, 2020. https://www.embopress.org/doi/abs/10.15252/emmm.202012661

[15] Asahara, M.: The effect of BCG vaccination on COVID-19 examined by a statistical approach: no positive results from the Diamond Princess and cross-national differences previously reported by world-wide comparisons are flawed in several ways. medRxiv posted May 3, 2020. https://doi.org/10.1101/2020.04.17.20068601

[16] Hamiel, U. et al.: SARS-CoV-2 rates in BCG-vaccinated and unvaccinated young adultsJAMA published online: May 13, 2020. https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2766182

[17] Long, Q.-X. et al.: Antibody responses to SARS-CoV-2 in patients with COVID-19. Nat. Med. 26, 845–848 (2020). https://www.nature.com/articles/s41591-020-0897-1

[18] Can, Y. et al.: Comparative genetic analysis of the novel coronavirus (2019-nCoV/SARS-CoV-2) receptor ACE2 in different populations. Cell Discovery 6, 11 (2020). https://doi.org/10.1038/s41421-020-0147-1

[19] Willyard, C.: Coronavirus blood-clot mystery intensifies. Nature May 8, 2020. https://www.nature.com/articles/d41586-020-01403-8

[20] Vargas, Z. Endothelial cell infection and endotheliitis in COVID-19。LACET 395, 1417–1418 (2020). doi: https://doi.org/10.1016/S0140-6736(20)30937-5

[21] Willyard, C: Coronavirus blood-clot mystery intensifies. Nature May 8, 2020. 

[22] Singhal, D. et al.: Differences in coagulation among Asians and Caucasians and the implication for reconstructive microsurgery. J. Reconstr. Microsurg. 27, 57-62 (2011). doi: 10.1055/s-0030-1267830.

[23] Zakai, N. A. and McClure, L. A.: Racial differences in venous thromboembolism. J. Thromb. Haemost. 9, 1877–1882 (2011). https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1111/j.1538-7836.2011.04443.x

[24] Monopoly, M. et al.: Androgen-deprivation therapies for prostate cancer and risk of infection by SARS-CoV-2: a population-based study (n=4532). Anal. Oncol. published May 6, 2020. https://doi.org/10.1016/j.annonc.2020.04.479

[25] Magic, K. et al.: Childhood ecology influences salivary testosterone, pubertal age and stature of Bangladeshi UK migrant men. Nat. Ecol. Evol. 2, 1146-1154 (2018). https://www.nature.com/articles/s41559-018-0567-6

[26] Nguyen, A. et al. : Human leukocyte antigen susceptibility map for SARS-CoV-2. J. Virol. posted online Apr. 17, 2020. https://jvi.asm.org/content/early/2020/04/16/JVI.00510-20

[27] 村松正道ら: B型肝炎ウイルスとAPOBECファミリー. 生化学 88, 557–562 (2016). https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2016.880557/data/index.html

[28] BBC NEWS JAPAN【解説】 各国の感染・死者数、比較が難しいのはなぜ? 新型ウイルス. 2020.04.24. https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-52394515

引用した拙著ブログ記事

4月28日 ゲノム疫学からみたCOVID-19流行パターン

4月27日 COVID-19感染の検査体制を補う大学の力

3月28日 BCG接種が新型コロナウイルス感染抑制に効く?

                 

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