Dr. Tairaのブログ

生命と環境、微生物、科学と教育、生活科学、時事ネタなどに関する記事紹介

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ドクガとカメムシ

この4日間、時間が許す限り嫌という程エノキを観て回りました。200本は軽く超えたと思います。公園内を観察するときは、あらかじめ市の当局に断りを入れておきましたが、それでも毎日のように「何やってるんですか」と通りがかりの人や、剪定業者や、町会の…

晩秋のアカボシゴマダラの幼虫-3

タイトルに晩秋とありますが、今日は立冬です。 どうやらこの時期を前後して、アカボシゴマダラの幼虫の葉上からの引っ越しが盛んになるようです。前のページで、褐色化した越冬型幼虫がエノキの葉の上からいなくなったことを述べましたが、今日も移動した跡…

晩秋のアカボシゴマダラの幼虫-2

前のページで、エノキの幼木に生息するアカボシゴマダラの幼虫について紹介しました。今朝、調査対象の一つである3 mの樹高のエノキをチェックしてみたら、褐色型幼虫の一つがいなくなっていました。 写真1が、昨日枯れかけている葉上に保護色状態でいた褐色…

晩秋のアカボシゴマダラの幼虫

アカボシゴマダラ Hestina assimilis は、国内では奄美大島と関東地方に生息するタテハチョウ科のチョウですが、関東に生息するものは中国からの人為的移入個体が広がったものと推察されています。そのため、今年から特定外来生物の指定を受けており、この理…

晩秋の自然観察会

今日は、昆虫の姿が見られる今年最後になるかもしれない、晩秋の自然観察会に参加してきました。しかし、あいにくの曇り空で、昆虫が動く姿を見るのは期待薄です。とはいえ、わくわくしながら午前9時半に指定された最寄りの駅前まで行きました。 集合場所に…

ヤマトシジミ♂の個性

ヤマトシジミ Zizeeria maha は、本州以南に分布するシジミチョウであり、カタバミさえあればどこにでも発生します。東北以南では最も個体数の多いチョウと言ってもいいでしょう。 前のページでは、ヤマトシジミの♀の個性(多様性)について紹介しました(ht…

秋のルリタテハとウラギンシジミ

先日、公園内で枯葉に同化したキタテハを目撃しましたことを紹介しました(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16540134.html)。今日も何かいるかもしれないと思って訪れて見たら、ホントにいました。ほぼ同じ場所にタテハチョウの影が(写真1)。 写…

シラヒゲハエトリ

前の記事で、公園内に群生するフジバカマを紹介しました(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16541717.html)。この公園はけっこう広くて、約50ヘクタール(東京ドーム11個分)あります。朝から植物や昆虫を観察しながら、約5 kmの散策行程を回るのに…

フジバカマ

秋の七草の一つとしてフジバカマ(Eupatorium japonicum)があります。キク科ヒヨドリバナ属の多年生植物です。一ヶ月以上前に昆虫観察会(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16475377.html)で訪れた公園に、今日再度出向いたところ、フジバカマを見…

枯葉に同化したキタテハ

今朝、通りがかり公園内でヤマトシジミの青♀に出会いましたが(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16540005.html [写真10])、キタテハ Polygonia c-aureum にも遭遇しました。 枯葉の上で翅を立ててとまっており、周囲と完全に同化していました(写…

ヤマトシジミ♀の個性

秋も深くなってだいぶ気温が下がってきましたが、カタバミ(Oxalis corniculata)を含めたオキザリスの花の周辺には相変わらずヤマトシジミ(Zizeeria maha)が乱舞しています。ありふれたシジミチョウですが、よく見ると個体ごとに翅の模様や大きさが違って…