この時期続々とアカボシゴマダラの5齢幼虫が発生しています。4齢で越冬した幼虫が春の訪れとともに起眠し、若葉が出る頃に脱皮して5齢になるわけです。
脱皮したての5齢幼虫の体色はエノキの若葉に対して保護色になっておりかつ擬態化していますので見つけるのに苦労しますが、もっぱらエノキの低幼木にいますので葉枝に目を近づけて探せば何とかなります(写真1)。
写真1
一方、ゴマダラチョウの5齢幼虫も続々と発生しています。形や体色はアカボシに似ていますが、背中の2本のストライプが黒っぽくかつ側面に斜めに走る黒い模様があります(写真2)。
写真2
ゴマダラチョウの場合、多くが枝葉量が豊富なエノキの高木にいますので探すのは至難の技です。目の高さくらいまでの下枝の葉上にいる幸運な場合もありますが、それ以上の高さでの探索ではマジックハンド(傘が代用できる)と高解像度の双眼鏡は必須アイテムです。また越冬幼虫が止まっていた位置をあらかじめチェックしておく必要があります。
幼虫は葉の表側に台座を作って止まっていますので、下から見ると葉の裏側からその影が見えることがあります。高い位置での葉上にいる場合はそれを頼りに探すこともできます。とはいえ今日も双眼鏡を片手に探すのに何時間もかかりました。
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