カラスは私たちの暮らしに最も馴染みの深い鳥の一つです。ゴミを漁ったりするので嫌われものの一面もありますが、とても知能が発達していて、お互い協力したり、意思の疎通を図ったりするなど、ある程度の社会的な行動ができます。人間の個体を見分けて記憶したり、動植物を見分ける能力もあると言われています。この時期、街のあちこちで巣の中にヒナを見ることができます。
前の記事で、名古屋市の鶴舞公園のバラやビオラを紹介しましたが(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16306189.html)、ここにはカラスがたくさんいて、人に慣れているせいか近づいてもなかなか逃げません。
私がときどき訪れる福岡市の中州(水上公園付近)にいるカラスも人慣れしていて、大人しくカメラの被写体になってくれます。図1は中州の川べりに列をなして並んでいるカラスを撮影したものです。
図1. 福岡中洲の川べりに並ぶハシブトガラス
図2に示すように、ハシブトガラスとハシボソガラスは頭の部分で区別できます。ハシブトでは額が出ていて、嘴が曲がってます。ハシボソでは、額が出ておらず、嘴がまっすぐです。また、体はハシブトの方がやや大きいです。
そのほかに、以下に示すように2つのカラスには鳴き方や歩き方にも特徴があります。
・カーカーと澄んだ声で鳴く
・ピョンピョンと跳ねるように移動する
・ガーガーと濁った声で鳴く
・交互に脚を出して歩く
以上のような特徴を踏まえながらカラスを観察すると、また違った目で見ることができるかもしれません。