梅の実
梅 Prunus mume は、バラ科サクラ属の落葉高木です。私の住む地域では毎年早春(2月-3月)に白やピンクの花が葉に先立って咲きます。
今日もお昼に散歩に出かけたら、近くの梅の木にもう小さな実がなっていることに気づきました(写真)。例年より早いと思います。桜の開花も今年は早かったですね。6月頃になれば実が緑から黄色く色づくことでしょう。
梅の実はもちろん梅酒や梅干しなど食用にされます。実は若い梅の実には青酸配糖体(アミグダリン、プルナシン)という、毒になる成分が含まれています。これを大量に食べると実に含まれる配糖体分解酵素が働いて体内でシアンが生成することがあり、痙攣や呼吸困難などの症状を起こします。大量に食べなければ大丈夫と言われていますが、やはり青梅を直接食べることは避けたいですね。しかし、梅酒にしたり天日干しで梅干しにすることによって酵素が失活し、食べられるようになります。
ところで、市販の梅干しにはほとんどすべてに砂糖やうま味調味料が入っており、どうも私の口に合いません。というわけで、例年梅とシソを購入し、自分自身で梅干しを作っています。添加物はリキュール(蒸留酒)と塩のみです。今年も梅干し作りが楽しみです。
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