Dr. Tairaのブログ

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網掛けエノキのゴマダラチョウ

昨日はエノキ上にいるゴマダラチョウの幼虫などを鳥による食害から守るために木の網掛け保護対策を行いました。その甲斐あってか、今日観察に行ったら毎日のように減っていた幼虫の数が、昨日と同数に維持されていました。まだ1日しか経っていませんが、効果はあったのではないでしょうか。
 
写真1は、当該エノキの葉上の幼虫の一つです。この個体はまだ脱皮していない4齢のままですが、だいぶ膨らんでいますので明日、明後日あたり変態するものと思われます。
 
イメージ 1
写真1
 
写真2は脱皮して4日目の5齢幼虫です。この個体は落ち葉の下にいる時からアカボシゴマダラのように尾状突起が閉じていました。
 
イメージ 2
写真2
 
これは脱皮して6日が経過しています(写真3)。この個体は尾っぽの突起がちゃんと開いています。
 
イメージ 3
写真3
 
一方で、糞をしたまま死にかけている5齢幼虫がいました。まだ動いていましたがもうダメでしょう(写真4)。
 
イメージ 4
写真4
 
返す返すも残念なのは、今頃蛹化していたかもしれない成熟5齢幼虫が次々と食べられて行ったことで、もっと早く対策をとっていればと悔やまれます。
 
網で保護をしていないエノキも見て回りましたがほとんど全滅してしまった木もありました。鳥の捕食、恐るべしです。