現在、定点観察しているエノキにはゴマダラチョウやアカボシゴマダラの5齢幼虫がたくさん発生しています。一部の木にはすでに蛹がぶら下がっています。しかし前のページでも書いたように鳥による食害が著しいです。
とくに樹高3–10 mの中低木にいるゴマダラチョウに食害が集中しています(もっとも大木は調べるのが容易でないですが)。一方、アカボシゴマダラはもっぱら幼木にいて、蛹も周辺の草木の茂みに隠れるように存在するので、鳥による捕食はより受けにくいという印象です。
このままだと鳥に全滅させられてしまう危険性もありデータがとれなくなるので、私自身で管理が可能な一部の中低木に鳥よけの網掛けをすることにしました。なるべく自然の状態での幼虫から羽化までの動態を見たいのですがやむおえない処置です。
というわけで、今日1日網掛けの作業に追われました。樹高5 m前後のエノキの周囲にポールを立て、全体に鳥よけ網を被せました。ゴマダラチョウの幼虫が存在する枝にはさらに細かいメッシュで覆いました。
一部見えるコンパクトディスクは反射板の代わりです。鳥よけのつもりですが気休めです。
とにかく今日は疲れました。