神社やお寺の境内には大木がつきものですが、私が見た範囲では神社には意外とエノキは少ないようです。神社はどちらかというとスギの高木が多いような気がしますが、神社の性格が現れているのでしょうか。
そういえば、100年前に明治神宮の森を創る計画があったときに、「スギの森にしたい」という神社の方針に対して、大反対したのが実際の設計に当たった本多静六博士とその弟子2人と聞いています。彼らによって針葉樹、常緑樹、落葉広葉樹をうまく組み合わせた植林がなされ、後は自然にまかせた森林遷移で現在の多様な種構成の森になったことはあまりにも有名な話です。
話をエノキに戻しますが、今日は成田空港経由でエノキがある成田山新勝寺に行ってきました。もちろん新年のお参りもありますが、ここの境内には大きな見応えがあるエノキがあるので、それを久しぶりに見に行きました。
写真1は夕焼けをバックにした新勝寺です。
写真1
エノキの大木はお寺の入り口の階段を上ったところにあります。エノキという掲示がかかっていて、オオムラサキの名前も出ています(写真2)。もちろんこの境内にオオムラサキがいるわけではないですが、エノキとチョウの関係が象徴的に紹介されています。
幹径を測ったら80 cmありました。
写真2
下から見上げたエノキの大木です(写真3)。
写真3
本殿と枝をいっしょに撮ってみました(写真4)。
写真4
写真5