Dr. Tairaのブログ

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カワラヒワ


先日ある町の講演会に呼ばれたとき、会場の近くでカワラヒワCarduelis sinica)と思われる鳥に出会いました。体長がスズメほど大きさで、体は黄褐色をしており、太いクチバシと翼に混じる鮮やかな黄色が特徴的です。カメラに収めようとしましたが、あっという間に飛び去ってしまいました。

カワラヒワは低山地の森林や草地などに生息しており、都市部であまり見ることがなかったので、遭遇したときはちょっと驚きました。

カワラヒワを見て、以前非常勤で勤務していた大学の入り口で傷ついた個体を拾い上げたことを思い出しました。この大学は山地にあって、一般道から入り口まで徒歩で行こうとすると、階段を200段以上上り下りしなくてはいけません(写真1)。ビルの9階くらいの昇降に相当します。一気に上るとけっこうキツいです。

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写真1

いつものように、仕事が終わってこの階段を下っていると、途中で鳥が飛べないでバタついているところを発見しました。見るとカワラヒワです(写真2)。右足から羽にかけて糊とプラスチックの破片のようなものがくっついていて、足に少し傷もあります。

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写真2

とりあえず保護し、くっついている破片などを丁寧にとり、動物病院に連れて行き応急処置をしてもらいました。野鳥なので家で飼うわけにもいかず、元の場所に戻って離すことにしました。飛んで行く姿を見て少し安心しました。