Dr. Tairaのブログ

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小川に沿って並ぶエノキ群

今日は、小川に沿って延々と生えているエノキ群の観察に行きました。小高い丘に挟まれて幅0.5–1 km程度の田園地帯が約20 kmに亘って続き、その中心を走る小川の両側にエノキ Celtis sinensis が点々と、時には固まって生えているエリアです。
 
写真1のように送電線用の大きな鉄塔も並んで立っています。写真に見える農道の左側が小川でエノキが点々と生えています。

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写真1
 
小川は3 mくらいの幅があります(写真2)。
 
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写真2
 
生えているエノキは5–10 mの低中木が多いですが(写真3)、ところどころに10–20 mの高木(写真4)も、1-2 mの幼木もありました。写真3左下に見えるママチャリは、私が今回使っている足です。時には幅1mもないあぜ道を延々と行くので、観察には自転車が最も便利です。
 
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写真3
 
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写真4
 
一つ一つのエノキの樹高、幹径、下枝のつきぶりを調べ、かつ根元の落ち葉を念入りにめくりながらゴマダラチョウとアカボシゴマダラの幼虫を探して行きました。
 
結論から言えば、調べた70本の中高木(樹高>8 m)からは両種の幼虫ともまったく出てきませんでした。丘を隔てた別の農地エリアからは、調べた中高木30本のうち6本からゴマダラチョウの幼虫が出てきましたので、比較にならないほどの不調ぶりでした。
 
元々、低中木にはゴマダラチョウは稀にしかいないのですが、10 m以上で幹径が30 cmを超えるような高木にもまったく見られなかったことに少し違和感を覚えました。すなわち、このエリアには、ゴマダラチョウの発生を制限する何かの原因があるのでは?と考えました。
 
雑木林から離れた、非常に見通しがよく、風が強いところなので、ゴマダラチョウの成虫が産卵しにくい場所なのかもしれません。水田の跡もありましたが、農薬の拡散の影響もあるかもしれません。出会った地元の農家の人と立ち話をしたのですが、この数年来ヘビやキジを見かけなくなったと答えていました。
 
                   
カテゴリー:植物の観察