Dr. Tairaのブログ

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テーブルの「輪じみ」問題


食卓テーブルなどに、うっかり熱い容器や冷たいコップを置いた後に残る「輪じみ」は悩ましい問題ですが、今朝のNHKあさイチ」では、これの解決法を紹介していました。鍵はマヨネーズとアイロンです。

輪じみを解決できる家具職人がニューヨークにいるということで、わざわざ現地まで取材に行き、レポートしていました。ところで輪じみは英語で"water ring stain"と言うんですね図1。初めて知りました。

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図1. テーブルの輪じみ問題を解決(2018.8.20 NHKあさイチ」より)

このニューヨークの職人が紹介して方法は、輪じみに沿ってマヨネーズを塗り、しばらく放置した後、拭き取るという簡単なものでした。実際に、このマユネーズ塗布法で、きれいに輪じみがとれている例が紹介されていました(図2)。

マヨネーズを塗った後の放置時間は、シミができてどのくらい時間が経っているかによるそうで、新しいシミの場合は5分、少し時間が経っている場合は1時間、という説明がなされていました。

つまり、マヨネーズの油と酸で輪じみを取っていると考えられますが、輪じみの古さに応じて混じり合うのに時間が必要ということなのでしょう。

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図2. マユネーズ塗布法による輪じみの除去(2018.8.20 NHKあさイチ」より)

輪じみは、テーブルの表面加工によってつき方に差があるようです。ウレタン、オイル、ラッカーの三つのタイプでつきにくいのは、ウレタンであると紹介されていました(図3)。

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図3. テーブル表面の加工材質による輪じみのつき方の違い(2018.8.20 NHKあさイチ」より)

あさイチ」では、マヨネーズで輪じみを取る方法を実演していましたが、時間内にはうまく行きませんでした。そこで、「あさイチ」で独自にあみだしたとっておきの方法があるということで、アイロンを使う方法をさらに試していました。

すなわち、マヨネーズを拭き取った後、輪じみがまだ残っていた場合には、そのまま布を被せ、その上からアイロンで加熱するという方法です(図4)。アイロンを左右前後に動かすのではなく、輪じみの上からゆっくり加熱し、移動するのがコツなようです。一応、アイロン加熱法は成功していました。

今度私も、マヨネーズ塗布法とアイロン加熱法を試してみようと思います。

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図4. アイロン加熱法による輪じみの除去(2018.8.20 NHKあさイチ」より)