Dr. Tairaのブログ

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サンゴジュハムシ


初夏になると植木の食害が増えます。ウチの庭でもあちこち食べられています。食害を起こす昆虫の一つが甲虫類のハムシです。

ハムシの中でもサンゴジュハムシPyrrhalta humeralis)の発生はすさまじく、サンゴジュなどのガマズミ属Viburnum)の本木の葉っぱをボロボロにしてしまいます。

写真1は今朝撮ったサンゴジュハムシの成虫です。体長6–7 mmの見かけはかわいい昆虫ですが、葉の上に褐色の食跡を残します。

イメージ 2
写真1

食跡を目印に探すと、あちこちに多数います(写真2)。多い時は一つの葉っぱに5–6頭います。

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写真2

ここは食跡が著しいです(写真3)。

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写真3

ちなみに幼虫は葉に穴を開けてスカスカ状態にしてしまいます。

ウェブ上で調べてみると、ハムシ対策として殺虫剤の散布を推奨しています。殺虫剤の代表として、ベニカベジフル乳剤(含有成分、ペルメトリン)があります。ピレスロイド系殺虫剤の一種ですまた、アブラムシ対策用としてよく知られているのがオルトラン液剤(含有成分、アセフェート)です。有機リン系の農薬・殺虫剤の一種です。

よく庭で殺虫剤を噴霧している光景を見かけますが、私はこれまで殺虫剤を使ったことは一度もありません。基本的に生物にとっていいことはなく、もちろん人間やペットにとっても多かれ少なかれ毒性があるからです。

一般的に殺虫剤の成分は、自然界にない物質であることが多く、環境中での残留性が高いです。ペルメトリンやアセフォートを土壌に撒いて土壌細菌に食べさせたことがありますが、時間を要したことを経験しています。

というわけで、ウチの庭では毎年食害は放置状態です。