Dr. Tairaのブログ

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コブシの花

コブシ Magnolia kobus は、モクレンモクレン属の落葉広葉樹です。春になるとほかの木々に先駆けてきれいな白い花をいっぱい咲かせます。家の近くの通りにコブシとハナミズキアメリヤマボウシ)の街路樹があり、天気もよいので買い物ついでに見てきました。期待どおり白い花を咲かせていましたが、枝打ちのせいかややまばらなようです(写真1左)。
 
ハナミズキも落葉していますが、しっかり芽吹いていました(写真1右)。よくみるとスズメ?の巣が枝の途中にありました。注意深く見ると、巣は木の枝ではなくプラスチックのヒモでできていました。最近はこのように人工物を利用する鳥の巣が増えているようです。
 
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写真1. 近くの通りにあるコブシ(左)とハナミズキ(右)の木
 
コブシと言えば、同じモクレン属の落葉樹ですがピンク色の花を咲かせるシデコブシ Magnolia stellata を思い出します。この落葉樹は日本の固有種であり、愛知県、岐阜県三重県の一部に自生しています。
 
10年近く前に渥美半島の真ん中にある愛知県田原市伊川津町の椛(なぐさ)のシデコブシ自生地を訪れました(写真2)。ここのシデコブシは1970年6月19日に国の天然記念物に指定されでおり、自生地としては南限にあたります。今ごろ花を咲かせているでしょうか。
 
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写真2. 愛知県田原市伊川津町の椛(なぐさ)のシデコブシ(2009年3月末撮影)
 
              
カテゴリー:植物の観察