基本マニュアルと原理
●ベランダでできる生ゴミ処理
●生ゴミ処理の生物学的原理
生ゴミ処理においては投入する生ゴミ量は重要です。多過ぎれれば処理しきれず、酸素不足と水分蒸散不足になり、発酵(=腐敗)に傾き臭いを生じます。少な過ぎると処理器内が乾燥してきますが、これが続くと分解効率の低下に繋がり、乾燥した生ゴミが残る場合があります。
このブログで推奨している生ゴミ投入量は、14–15 Lの基材に対して0.2 kg/日です。この量は、12号植木鉢(20 L程度)に7割ほど基材を入れて処理する場合の1回の投入量に相当します。4人家族の場合は平均で0.7 kg/日の生ゴミが出ます。これを処理するには、12号植木鉢の場合、最低でも3基が必要になります。
生ゴミ量を一々測るのは実際的ではないので、目視での目安を図1に示しておきます。台所用ボールに入れた場合、0.2 kgでは容器下部に広がる程度(図1左)ですが、0.7 kgの場合はボール山盛り(図1右)になります。
図1. 生ゴミ量0.2 kg(左)と0.7 kg(右)