また 両種の幼虫が1本のエノキの葉上に同時にいることも稀にあります。しかし、越冬幼虫が春先にエノキの幹に同時に上ってくることはさらに稀にしか観察されません。
今日、エノキの低木(樹高3.5 m)の幹にアカボシゴマダラとゴマダラチョウがほぼ同じ位置にいっしょにとまっているところを見つけました(図1)。このような光景は初めての経験です。
図1. エノキ低木の幹にいっしょにとまる越冬明けのアカボシゴマダラとゴマダラチョウの幼虫
そもそもエノキの低幼木下で越冬するゴマダラチョウの幼虫の数はアカボシゴマダラのそれに比べて極めて少なく、風などで落ち葉ごと拡散してしまうことも多々あります。それらを考えると、両種の越冬幼虫が同じ幹で待機しているところを見られたことは幸運でした。