私たちは一口にカモと言っていますが、ちょっと遠くから見ただけでは、これらの種類が見分けにくい場合が多いです。ただし、マガモ、アイガモ、アヒルについては、これらの呼び名に対応する生物学的種があるわけではなく、あくまでもマガモ(Anas platyrhynchos)1種の中に含まれます。
福岡県柳川市はクリークの街として知られており、観光用の川下りのコースも整備されている風光明媚なところです。ここには、冬鳥として知られるマガモのようなカモが夏でもいるので、機会をみては観察に出向いています。
ちなみに、川下りの料金は大人で1,500円、所要時間は約1時間です。写真1、2は、川下りの船の上から見た出発後間もない風景です。両岸にはヤナギがたくさんあり、クリークとマッチしています。
写真1
写真2
写真3のように、木が茂る場所も通ります。昔はこの辺りに、コムラサキやゴマダラチョウなどのタテハチョウ科のチョウがたくさんいましたが、今ではすっかり見られなくなりました。この日は代わりに、船と並行してシマヘビが泳ぐところに遭遇しました。
写真3
お目当のカモが3匹やってきました(写真4)。付近にはサルスベリの赤や白い花が見られます。
写真4
船の後をついてきます(写真5)。
写真5
しばらく並走しながら、追い越して行きました(写真6)。夏期でもマガモは見られるといいますが、アイガモでしょうか?
写真6
写真7
この日は、当然ながらカモは見られず、チュウダイサギ (Ardea alba subsp. modesta)と思われる白い鳥が池の中を歩いていました(写真8)。
写真8
マガモやアイガモの同定に比べれば、カルガモ(Anas zonorhyncha)の識別は容易です。くちばしの端っこが黄色くなっていることで見分けがつきます。写真9、10は先日訪れた公園「21世紀の森と広場」(https://blogs.yahoo.co.jp/rplelegans130/16475377.html) にいたカルガモです。
写真9
写真10