Dr. Tairaのブログ

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幹に上り始めたアカボシゴマダラ

 
3月も半ばを過ぎだいぶ暖かくなってきました。エノキの落ち葉の下にいたアカボシゴマダラの越冬幼虫が続々と幹に上り始めています(写真1、2)。とくに日当たりの良いエノキの低木・幼木にはおいては、上るのが早いようです。ちなみに写真1の個体は通常4列ある背中の突起対が3列しかありません。
 
イメージ 1
写真1
 
イメージ 2
写真2
 
写真2のエノキにはすでに6頭の幼虫が幹上にいましたが、昨年11月に確認していた時よりは増えています。いずれも越冬する前にいた枝分かれの場所にちゃんとまた戻っています。
 
不思議なのは20頭以上いたいくつかのエノキの低木にまだ1頭も上がってきていないことです。一部のエノキは根元を見ると落ち葉があまり残っていなかったので、どこかに吹き飛ばされてしまったのでしょうか。幼虫にとっては寄生虫とともに、やはり自然の風が大敵ですね。
 
エノキの低木の落ち葉からはゴマダラチョウの越冬幼虫も検出していますが、こちらはまだ動きがないです。